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SAO−銀ノ月−
第六十一話
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うだが、残念ながらリズの今の体格では、ちゃん付けされるのも仕方ない面もある。……何せ、子供用サイズの服に身を包んでいることだし。

「誰がちゃんよ、誰が!」

「……ごご、ごめん!」

「実際戦闘職じゃないだろ、リズベットちゃん」

 元々レプラコーンは鍛冶妖精という名前の通り、シルフとは違って戦闘には向かない種族で、レコンの心配も無理はない。

「あんたも乗っからないの! ……確かに、ショウキと同じで魔法とかは使えないけど、防戦ぐらいなら」

「リズの言ってることは本当だよ、レコン……こんな体格でも」

 フロアボス戦は経験していないとはいえ、リズとてあのデスゲームを生き延びた者の一人なのだ。空中戦や魔法戦がメインのこのALOでは分が悪いだろうが、彼女の言う通り防戦ぐらいなら出来るだろう。

「……分かりました。僕一人じゃ、危ないって思ってたんです」

 俺の助け舟を受けても、レコンはまだ心配そうに俺たちを見ていたが……俺たちの申し出を受けるという決断となった。自発的にスパイ捜査をと決心するのだから、レコンにはそれを可能とする技能があるのだろう。ならば後に必要なのは、人手と荒事になった際の戦力――つまり、俺たちだ。

「よろしくお願いします! ……ショウキさん、リズベットちゃん」

「だーかーら……!」

 リズによる怒りの一撃がレコンに炸裂するのは、それから数秒後のことだった。

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