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MS Operative Theory
ベスパのMS開発A
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??ベスパ系MSが持つ性能の必然性??

 ベスパがMSに高い性能を求めた理由の一つに、地球連邦軍が量的な優位に立っていたことが挙げられる。

 ベスパは質的な優位によって、物量面での劣勢を覆そうと考えており、この点においてはかつてのジオン公国軍やクロスボーン・バンガードと同じであった(勿論、MSの質的な優位によって勝利を得ようとしたのではなく、地球連邦政府の非積極的性の利用や政治的駆け引きなども駆使するつもりであった)。

 質的な優位とは、カタログデータ的な性能や兵装だけを意味する訳ではない。いかに攻撃力や防御力、機動/運用性に優れていても、航続距離が短い機体や整備性が悪い機体では、運用する上で様々な制限が課せられてしまう。

 この「運用上の制限」について、ベスパが意識した物が、大気圏内における行動半径と稼働時間の拡大であった。地球制圧を重要な対地球連邦戦略と位置付けていたザンスカール帝国は、わずかな戦力での地球制圧を可能とするために、自軍で運用するMSに長大な航続距離を求めた。

 これを解決するための代表的な方法として、MS自体への長距離飛行能力の付与と、SFSの改良が知られる。このうち、航続距離を延長させるためにビーム・ローターが、SFSとしてアインラッドが考案され、各MSに採用されることとなった。



??ベスパ系MSの搭載ギミックと性能傾向??

 ベスパは、MSを形式番号の末尾に「S」が付く宇宙用と、「G」が付く地上用に大別できる。ただし、地上用、宇宙用共に完全な専用機というわけではなく、各領域に特化した設計がなされているだけで、宇宙用を大気圏内で、地上用を宇宙で運用することも可能である。このような基本的な運用領域の違い以外にも、アインラッドへの対応やサイコミュ関連と思われるデバイスの搭載など、いくつかのカテゴリーに細分化できる。


■宇宙用?????ベスパ系MSのベーシックな仕様

 宇宙空間やコロニー内での運用を前提に開発されたタイプ。型式番号の末尾は「S」。ベスパにとっては基本的な仕様で、量産機には電磁ワイヤー兵器「ビーム・ストリングス」を装備する機体もみられた。


●ZM-S06S(ゾロアット)

 ベスパ初の実戦型MSで、ビーム・シールドとビーム・ストリングスを内蔵するユニットを2基装備(初期生産仕様に固定兵装はなかった)する。後発のベスパMSの原型となった。


■地上用?????飛行能力を持つMS

 地球上での行動半径および機動性の拡大を狙ったMSで、多くはビーム・ローターや変形機構による飛行能力を持つ。しかし、アインラッドの実用化以降は飛行能力は重視されなかった。型式番号の末尾は「G」。


●ZM-S08G(ゾロ)

 ゾロアットを基に開発され
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