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Angel Beats! the after story
come on let's dance
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「そんな、僕なんかはまだまだですよ」

(ほんと言葉と見た目が合わないよなこいつわ)と思っていると見物人がヤジを飛ばしてきた。
「邪魔すんじゃねぇ〜よ!」

「観客はもう待てないらしいからやるか」
お前があっちの世界で1人寂しく踊っていたとき俺とゆりたちが声をかけたらお前は少しの沈黙の後、俺に向かって言ったよな。
まぁ今、俺と話しているTKは何を?という顔をしていたが、俺は構わずに戦線一の謎の男兼ダンスマンに向かってあの時と同じように少しの沈黙の後、俺に向かって言った言葉を一字一句正確に発音良くお前に返してやるよ。

「Come on Let's dance」


俺の言葉を聞いたTKはニカっと笑い、俺があの時、お前に返した言葉を偶然なのか、それとも奇跡なのか、はたまた必然なのか言ってくれた。


「OK!Let's dance!」









踊り続けて何分たったか分らないが疲労はピークだった。見物人も盛り上がりをピークに達している。
額からは大量の汗、足はだんだん感覚を失ってきている。TKの方を見ると俺と同じ状況だった。曲に合わせダンスをしながら思いだす。


あっちの世界でのダンス対決は技術でも体力でも俺は負けてしまったがTKは俺たちの仲間になってくれた。理由は分からず、質問しても意味が分かんないことを言うばかりで謎だらけだったTKに俺はダンスを教わったりしていた。何度もバトルをしたが全部負けてしまった。いつかは勝つと心に決めてダンスの練習をしていたが音無が入ってから忙しくなって練習をできなかったが今は違うあっちの世界とは違い時間は無限ではないが、記憶が戻ってからは練習を必死にやった。今までの努力をここでぶつけるために。



そして…決着はついた。
俺とTKは30分もあるCDに入っている曲を踊りきった。

勝敗は引き分けだ。

肩で息をしながら俺はTKのもとに向う。
「ようやく、お前にダンスで追いつけたな」
TKは満足そうに
「Nice fight」
「日本語でいいんだぜ」

TKは少し笑いながら立ち上がる。
「これが僕の最高の伝え方なんだ悪いね」
「じゃあ、しょうがないな」
「でも、今は日本語で喋る方が気持ちいいかな」

実際、勝ち負けはなかったものの、もしあってもTKはきっとこう言うと俺は思っていたぜ。
「んで、記憶は?」
そう聞くと、はて?という顔をしていた。
「何のことですか?」

その言葉に俺は驚き悔しさが込み上げてきて地面を殴ってしまう。
「顔を上げてくださいMr.日向」
「それはできねぇー、こんな情けない顔を見せるわ……ってなんで記憶が無いのに俺の名前を…」
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