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lineage もうひとつの物語
ギラン
ギラン支部
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移しいやらしい笑みを浮かべる。
ナターシャをそれを平然と受け止める。

「いえ、近からずも遠からずといったところです」

ハスランは内心怒りで爆発しそうなのを抑え至って普通に返答する。
ふむ、と頷くとソファーを勧めるガルダミス。
勧められるままソファーに座りハスランが口を開く。

「我々はこちらのナタリシア殿下の元、王国を取り戻すべく旅をしております。決起の折りはご協力をお願いしたくこちらに伺った次第でございます」

ナターシャは王家の紋章を取りだしガルダミスに見せる。
ガルダミスその他部屋にいる者たちは驚きで声もでない。
その様子を無視しハスランは続ける。

「殿下は各地をご自分の足で見て回り同士を募っておられます」

そこでナターシャが声をかける。

「ガルダミスさま、私達は亡きデューク・デフィル王の意思を継ぎより良い国をと尽力する次第です。どうかお力をお貸し願えませんか?」

呆気にとられていたガルダミスだが先程までの挑発的な笑みは消え失せ

「も、もちろんでごさいます殿下。おい!すぐにおもてなしの準備を!」

「いえ、結構です。そのお言葉が聞ければ十分です。他にも仲間が待っておりますのですぐにでも失礼いたします。後日またお伺いしますので」

ナターシャはそう告げ立ち上がる。
ガルダミスは慌て引き留めようとするが丁寧に断るナターシャに負け

「何もしないというわけにはまいりません。宿では何かと不便でしょう。北地区にあるこちらの空き家をお使いください。いつまででも使って頂いてもかまいません」

そう言って鍵を差し出す。

「お気遣い感謝します。ありがたく使わせて頂きます」

礼を言い鍵を受け取り出ていこうとする三人に声がかかる

「ハスラン殿、少しお話があるのだが」

「わかりました。キャスタ、殿下をお連れしてくれ」

目線で大丈夫だとキャスタに訴え部屋へ戻るハスラン。
ナターシャとキャスタは元の道を戻り武器店の待合室でハスランを待った。




「ハスラン殿確認したいことがあるのだが」

「なんなりと」

表情を変えることなく答える。

「決起の折りは協力を約束しよう。そして事が成就した暁なのだが・・・」

そこで一旦言葉を切りガルダミスは真剣な表情になる

「我々の処遇はどうなる?」

やはりその話か
ゲラドから話は聞いていたがしっかりとしている
しかしここで下手なことは言えない。

「殿下は現在各地を回り今後の政策を考えておられますので具体的には申し上げられませんが功績に見あった立場は保証されるものと思われます」

「ふむ、まぁ仕方あるまい」

残念そうにそう告げると

「ハスラン殿、殿下へお伝え願いたい。政策
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