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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百二十六話:女の子たちの朝
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を整えます。

 あまり手の込んだ髪形にするのもどうかと思うがいつも通りというのも何なので、活発に見えそうなデザインのワンピースに合わせて、髪はポニーテールにして。


『わー!ドーラちゃん、やっぱり可愛い!さっきまではお姫様みたいだったけど、今度は元気な街の女の子って感じ!』
「ありがとう。変なところ、無いかな?」
『大丈夫!どこから見ても可愛いよ!』
「ありがとう。モモも……あ、そうだ!」

 荷物から、ビアンカちゃんのリボンを取り出します。

『……それ。ビアンカちゃんの』
「うん。お揃いでもらったリボン。モモに、結んであげるね」
『……ううん。それは、ドーラちゃんの分だもん。あたしのは、千切れて、遺跡に置いてきちゃったもん……』

 モモが、しゅんとして俯きます。

 ……そうか、千切れちゃったのか。
 私のケープも焼け焦げて落としてきてしまったんだから、モモのリボンだって、そうなっててもおかしくなかったよね。

 俯くモモを、優しく撫でます。

「……私のために、頑張って戦ってくれたもんね。だから焼けて、切れちゃったんだね」
『……』

 黙り込むモモの首に腕を回し、抱き付くようにしながらさらに撫でます。

「ありがとう。ごめんね、私のために。大事な、思い出のリボンだったのに」
『……ううん。思い出よりも、本当に大事なのはドーラちゃんだもん。ドーラちゃんが生きてて、あたしが役に立てて、よかったから。だから、いいの』
「そっか。そうだね、私もそう。思い出よりも、今ここにいるモモが、大事」
『ドーラちゃん……』

 擦り寄ってくるモモを受け止めて、また撫でます。

「これは大事なリボンだけど、しまい込んでるだけの物だったから。ビアンカちゃんにもらって、モモとお揃いで。二つあったのが、一緒に頑張って戦ったから、一つになっちゃって。一つになったことも含めて、モモとの大事な思い出だから」
『……』
「リボンが一つになって、またモモに会えて。これをモモに使ってもらえたら、また私たちの思い出が増えるから。もっと大事な、思い出のリボンになるから」
『…………そっか。リボンは減っちゃったけど、思い出は、増えるんだ』

 俯いていたモモが、顔を上げます。

「うん。だから、モモに使って欲しいんだけど。結んでもいいかな?」
『……うん!あたし、使いたい!ドーラちゃんに、結んでほしい!ドーラちゃんとの思い出、増やしたい!』
「そっか!じゃあ、結ぶね!……どこがいいかな?」

 元気になったモモをまた一撫でしてから離し、少し距離を取って眺めます。

 ベビパンだった時は、首輪みたいに首に結んでたけど。
 結び目を正面にしたり背中側にしたり、横に少しずらしてみたりというちょっとし
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