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【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
10 論功行賞
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 新生ゼノビア王国建国。
 神聖ゼテギネア帝国との戦いのさなかでやらなければならない事。
 ゲームではすっ飛ばしていたけど、絶対にしなければならない事。

 論功行賞である。

「どうしてこれをせねばならぬのか?」

 まだ復興始まっていないゼノビア城内の会議室にてトリスタン陛下が私に尋ねる。
 彼も分かっているが、こういうやりとりで他の人に伝わり理解させる事が大事である。

「目的は二つあります。
 戦いはまだ続きますが、ゼノビア王国復興という大儀はひとまず果たされました。
 それによって功績をあげた者に対して報いる事で、更なる奮起を求める事が一つ。
 二つ目は、これから王国軍に入ろうとする者に、新生ゼノビア王国は功績ある者にはちゃんと報いると知らしめる事です」

 なお、言いたくない三つ目の理由としてこの時点で統治機構を作っておかないと陛下自身が戦争と復興の仕事でひどい目にあうという事があったりするのだが。
 ちなみに、既に陛下とは話をつけているので、このあたりの会話は芝居でしかない。
 政治とは、発表前に裏舞台でケリがつけられるものである。

「なるほど。
 理解した。
 話を進めてくれ」

 トリスタン陛下の了解の元で、論功行賞が始められる事になる。
 読み上げるのはもちろん私。
 まずは、勲功第一位の発表である。

「シャローム領主。
 ギルバルド・オブライエン殿。
 貴殿を侯爵とし、引き続きシャローム全土の統治を委ねるとの陛下のお言葉でございます」

「ありがたき幸せ」

 反乱の大義名分を持っていたギルバルドを侯爵にし、シャローム・シャローム辺境の二つの統治を任せる事に。
 いかに彼の功績が大きかったかという事をこれほど明確に示しているのも無いだろう。
 同時に、旧ゼノビア王国の貴族が参加しても、彼ほどの領地は与えられないという意思表示でもある。
 ついでに、この世界における爵位の説明を。
 ゲームにおける街の統治者クラスが伯爵。
 その上の公爵・侯爵なんて大貴族を名乗れるのは、ゲーム内の一面全域を統治していると言えばわかりやすいだろう。

「占星術師ウォーレン・ムーン。
 伯爵として、あなたのいた島の統治を任せ、同時に宮廷魔術師に任命します」

 勲功第二位は、この乱の首謀者である占星術師ウォーレン。
 ウォーレンの島はそれで一つのマップなのだけど、生産力が低いのとギルバルドとの差をつける為に伯爵とした。
 これにはもう一つからくりがある。
 新生ゼノビア王国は基本封建制で運営する事が決まっているからだ。
 理由は簡単。
 中央で管理できる人材が圧倒的に足りないからだ。
 その為、ある程度功績のある人間を抜擢して、領土を渡してそこを管理させるし
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