暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第七十八話 夢幻の終わりと深淵の誘い
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活を過ごすんだろうか。

 そんな事を考えながらアリシアに誘われて時の庭園の草原に向かう。

 その時

「フェイト、アリシア」
「士郎、どうしたの?」

 士郎に呼び止められた。
 その手にはバスケットが握られていた。

「間に合ってよかった。
 おやつと飲み物用意したから、草原で食べてくれ」
「ありがとう、士郎
 くんくん、これってもしかしてスコーン」
「ああ、朝にアリシアのリクエストを作るって言ったろ。
 ちゃんとクロテッドクリームとジャムも入れてるから」
「やったぁ!
 フェイト、早く行こう」

 士郎から受け取ったバスケットを持ってうれしそうに歩き始めるアリシア。

 それを穏やかな顔で見送っている士郎。

「あの、士郎」
「どうした、フェイト」

 士郎の見た事が無い表情。
 笑っている時、怒っている時、戦っている時、いろんな表情を知っているけど始めてみる士郎の顔。

「士郎はこの世界をどう思う?」
「世界をどう思うか、難しい質問だな。
 だけどフェイトとアリシアが、プレシア、リニス、アルフが穏やかに暮らせるなら俺は十分だけどな」

 私達が穏やかに暮らせればいい。
 士郎は戦いなんかを望んでいない。
 この戦いが終わったら、私の世界でもこの表情を見せてくれるかな。

「士郎、もし私が戦いに行くって言ったら止める?」
「何のために戦いに望む?」
「友達を、大切な友達を助けるために
 私が後悔しないために」

 真っ直ぐに士郎を見つめる。

「本音で言えば戦いには行ってほしくないけどな。
 それがフェイトの選択なら俺は協力するよ」

 あの時と同じ。
 時の庭園での母さんとの戦いに行く時と同じ。
 私の答えを応援してくれる。

 私の覚悟も決まった。
 士郎が背中を押してくれた。

 その時、士郎と話していて追いかけてこなかった私をアリシアが呼ぶ。

「フェイト、早く!!」
「すぐ行くから。
 ありがとう、士郎」

 士郎のお礼を言ってアリシアを追いかける。

 その後ろで私達を見送る士郎が軽く手を振っていた。




side 士郎

 ゆっくりと歩いて来るイリヤ。

「自分が何を忘れて、なんで違和感を覚えているかわからないなんて。
 死徒にもなって対魔力がここまで低いのシロウぐらいだよ」

 まあ、確かに俺ぐらいだろうけど。

「シロウの力ならわかるはずだよ。
 鍵もシロウの中にあるんだから」

 イリヤが優しく俺の心臓の上を撫でる。

 鍵は俺の中にある?
 イリヤの触れた所にある俺のナニカ。

 そのナニカが胎動を始める。
 魔術回路じゃない。
 これは

「リン
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