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少年は魔人になるようです
第31話 魔人は少しフライングするようです
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「……ボクとか言うのやめろ。お前とて男なのだ。だから馬鹿にされるのだぞ。」

「そんな事どうでも良いもん!ボクね、契約して貰ったんだ!!」

「………え?」

「だからね、ボク、あの人…ううん、

シュウマさんと結婚して、地獄の王になるんだ!!」


Side out
――――――――――――――――――――――――――――


Side エヴァンジェリン


「えー、まずは生徒指導の―――」


体育館から、教師の声が聞こえてくる。


あれから6年間、私は兄さまの言う通りキチンと小学校に通った。

楽しくない訳では無かったが、それでも、兄さまと姉さまと居た方が・・・。

いや、これは甘えか。・・・・本当は、かなり甘えたいが。


風の噂では、第八学区に兄さまが来ているらしいが――

居たとしても、自分からは会いに行かない。

数十年も会えなかったのだから一秒でも早く会いたいが、何やら――


「大体!魔法世界で何やら楽しそうにしているのが気に食わん!!」

「マスター、なんの事でしょうか?」

「……別に、なんでも無い。」


私に膝枕していた緑髪の人物――いや、ロボットに憮然と答える。

名は茶々丸。超鈴音とか言う奇妙な奴が、数年前寄越して来た。

科学と魔法の融合体とか何とか、計画が何とか言っていたが、興味は無い。


「えー、続いて、新任の先生方をご紹介いたします。」


「チッ、ここはうるさくて寝て居られん。帰るぞ茶々丸。」

「Yes,master.」


去年からなんの陰謀か分からんが、引き続きアホなクラスになってしまい、

二ヶ月も我慢したのだ。兄さまには悪いが、少しはサボらんと気力が持たん。


―――早く、会いたいな・・・。

Side out



Side 近右衛門


「初めまして、愁磨・P・S・織原と言います。昨年度までは第―――」


数年前から麻帆良に来ておった、今は壇上で話している英雄兼死人・犯罪者の彼らは、

先に言った通り、普通に教師をしておった。

何故かここでは無く第八にの方に行っておったが・・・聞いても無駄じゃ。


「短いですが、以上で挨拶とさせていただきます。」


彼が礼をすると、男女関係なく黄色い声が飛び交う。男は野太いがの。

ノワール殿の時も同様じゃった。当然と言えば当然じゃが、一般・魔法教員問わず視線が鋭い。

そんなに見つめられると、胃に穴が開いてしまうんじゃがのう?


「以上で親任式を終了します。生徒の皆さんは―――」


願わくば平穏であって欲しいのじゃが・・・。

来年の為にも、そうは言
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