暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第31話 魔人は少しフライングするようです
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
っておられん。英雄の子が三人も揃うのじゃからのう。


Side out



Side 愁磨


「愁磨さああああーーーーーーん!!!


式が終わり職員室に向かっていると、タカミチが走って来た。・・・ああ、忘れてた。

そう言えばこいつってここで教師やってたんだった。


「愁磨さん、どうしてここに!?それに、何で生きて……。」

「なんだ?俺が生きてちゃ不満なのか?」

「だって、あの時は助からないって言ってたじゃないですか!!」

「あの時またな、って言っただろ?やっぱり信じてなかったのか。」

「信じてましたよ!!でも何年も連絡取れないし、ナギも死んでしまうし、それで―――」

「あの、申し訳ありません。高畑先生は、愁磨さんと知り合なのですか?」


俺達が話していると、しずなさんが声を掛けてくる―――

って、先生達も生徒達も見てんじゃねえか。

・・・・廊下で生きた死んだとか言ってたらそりゃ目立つよなー。


「ああ、しずな先生。愁磨さんとは、なんて言って良いのか……。」

「タカミチとはアレですよ。師弟と言うか仲間と言うか。」

「ウフフフ…切っても切れない仲、と言う事ですわね。」

「あー、まあ、それでいいです。」


相変らず大人の対応をしてくれるから助かる。・・・ある所を突くと修羅になるから困るが。


「そ、それで、しずな先生と愁磨さんは、どう言った関係で?」


と、タカミチが何やら引き攣った顔で聞いてくる。


「どう、って言われても。」

「一緒に食事する仲、でしょうか?」

「ああ、それが妥当ですか……って、どうしたタカミチ。」


なぜか石像になってるんだが。

あれ?こいつもしかしてしずなさんに惚れて?しかも勘違い?

―――いいか、面倒だし。


「しずなさん、申し訳ないけど教室まで案内して貰えます?

担任タカミチなんですけど、この状態ですし。」

「そう、ですわね。

高畑先生には悪いですけれど、予鈴も鳴っていますし行きましょう。」


と言う事で、俺達が向かう先は・・・1-A。


「ノワールさん達はいかがなさったんですか?」

「ノワールは挨拶が終わってすぐに保健室に。

アリカは所用で少々。真名は教室ですし、アリアはほら、ここに。」


そう言って、俺のスーツの裾を掴んでいるアリアの、少し高くなった頭を撫でる。

・・・擬似的にではなく、普通に体を成長させているのだ。

生前が、あれだし。親心、と言う程崇高なモノでもないけど。

でも、大きくなったアリアは少しだけ感情豊かになったし、

以前より喋る様になった。・・・嬉し
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ