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少年は魔人になるようです
第19話 二人の初恋が激しくなるようです
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けどなさ。嫌だってんなら別に一人で……いや、ノワールとアリアと

一緒に行くか。久しぶりに家族サービスでm―――(ガシィッ!!)」


ギリギリギリと俺の腕を掴むアリカさん。

痛い!痛いですって!!王家の力入れんといて!?


「そんな事をせずとも良い。行くぞ、シュウマ。」

「え、いやだってさっき―――。」

「嫌とは一言も言うていない!!良いから行くぞ!!」


ええ〜。なんで怒ってるの?!俺なんかしたか!!?

ひょっとしてもうルート確定ですか!?


Side out

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subSide アリカ


「嫌だってんなら別に一人で……いや、ノワールと――」


シュウマが言った瞬間、私の胸がズキン、と痛んだ。・・・・なんじゃ、これは・・・?


初めてノワール殿を紹介された時も、こうであった。

二人が結婚しておることは、日記から承知しておったが、

実際にその事を聞いた時にも、胸が痛くなった。


「そんな事をせずとも良い。行くぞ、シュウマ。」

気付くと私は、シュウマの腕を掴み歩き出しておった。


―――後日、義姉君に聞く所によると、これは嫉妬じゃと言う。

じゃが、それは有り得ん。


「え、いやだってさっき―――。」

「嫌とは一言も言うていない!!良いから行くぞ!!」


それでは・・・それでは、まるで、私が―――――


Side out


―――――――――――――――――――――――――――



Side エルザ


フゥ、本当に手間の掛かる妹ね。――いや、義妹、ね。

シュウマさんにはもう奥さんが居るけれど、あの子も王族。

一夫多妻なんて気にしないだろうし、幸いシュウマさんもノワールさんも抵抗は無いみたいですし。



――アリカの政治手腕は、小さい頃からその才を認められ、将来は確実に王族一と言われていたわ。

それを狙う他の王族があの子を引き込もうと多々手を使い、その結果あの子は、

誰にも表情を見せなくなった。

・・・その分、それ以前から熱中ていたシュウマさんの事に更に力を入れ調べる様になって行き、

何時しか惹かれて行ったわ。


何故私が知っているかと言うと、私には偶に話してくれたの。

その度に、その時だけは、少しだけ楽しそうな顔をしていたわ。

何故犯罪者の事などをと思っていたけれど、『日記』を写した物を少しだけ見せてくれて、

納得したわ。・・・歴史が確実に覆る内容だったのは、驚いたけれど。


会った事の無い王子様に、想いを馳せる。あの子の恋は、それと似てい
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