暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
番外編
番外編3:地上本部攻防戦
第5話
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

飛行型ガジェットとの戦闘を中断したフェイトは,地上本部向かって高速で
飛行するゼストを止めるべく,リインから送られた座標に向かって急いでいた。
しばらくすると,少し高い高度を飛ぶゼストの姿が目に入る。
フェイトはさらに速度を上げると,ゼストの前に回り込んだ。
バルディッシュを構えゼストを睨みつけると,ゼストは前進を止めた。

「ゼスト・グランガイツ。首都防衛隊の隊長だったあなたがなぜ
 スカリエッティの側につくの?」

「それをお前に話すつもりはない。俺の邪魔をするな」

フェイトの言葉にゼストは表情を変えずにそう言うと,
握ったデバイスを構える。

「地上本部に何の用があるのかはしらないけど,管理局に所属する者として,
 あなたを通すわけにはいかない」

フェイトはそう言うと,バルディッシュを振りかぶりゼストに襲いかかる。
一瞬でゼストとの間合いを詰めたフェイトは,ゼストに向かって
バルディッシュを振りおろす。が,ゼストは難なくフェイトの一撃を
受け止めると,逆にフェイトを突き飛ばす。

「くっ・・・」

弾き飛ばされたフェイトは素早く態勢を立て直すと,再びゼストに向かう。
管理局に所属する魔導師の中でもトップクラスのスピードを持つフェイトの
攻撃であるが,ゼストは表情を変えずにフェイトの攻撃をかわし,フェイトに
攻撃を繰り出していく。が,フェイトもゼストの攻撃を残らず受け止める。
数分にわたって,激しい応酬が2人の間で繰り返され,フェイトは一度
ゼストから距離を取った。

(能力リミッタが重い・・・でも・・・)

フェイトは先ほどまで自分が戦っていた戦場に目を遣る。
そこでは,リインと融合したはやてが自身のリミッタを解除し,
ガジェットの殲滅戦を演じていた。

(これ以上はやての立場を悪くするわけにはいかない・・・。
 ここは何とかこのままゼストを抑える!)
 
フェイトが厳しい表情でゼストに視線を戻すと,ゼストがデバイスを構えて,
フェイトとの間合いを詰めてきていた。
さきほどよりもさらに激しい攻撃の応酬をフェイトとゼストは繰り広げる。

やがて,ゼストにフェイトが押され始めたところでゼストが急にフェイトから
距離を取った。

「くっ・・・限界か・・・」

ゼストはそう呟くと,元来た方へ飛び去って行った。
フェイトはゼストを追おうとしたが,自身の魔力消費も激しく追撃は
断念せざるを得なかった。
茫然とゼストの飛び去った方向を眺めていたフェイトに通信が入る。

『フェイトちゃん!無事か?』

はやてからの通信で我に返ったフェイトははやてに向かって返答する。

「大丈夫だよ,はやて。そっちは?」

『終わったで。地上の方もなのはちゃん
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ