暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第16話 理解不能です
[9/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いリュウキはうっすらと笑っていた。

「オイラとしたら、普通にリューの笑っていル顔を見れるのハ良いんだガ……仲直りシタといって欲しイモノだヨ」

 アルゴも、苦笑い。変にお互いに笑い合って、どこか滑稽にも感じていたそんな時だった。

 部屋の扉の1つがガチャリ、と開いた。


「ふぁぁぁ………。どうも、ありがとう……、リュウキ、くん。とっても 気持ち良かった……」


 それは浴室に通じる扉だ。
 レイナが普通に出てきてそう言っていたのだ。流石に素っ裸と言うわけではないが、部屋着……なのだろうか?それでも薄着だった。バスタオルで髪を拭きながらゆっくりとこちらを向くレイナ。勿論レイナは、この場に他の誰かがいる事など夢にも思っていない。それもそうだ。このゲームの世界では、扉越しには音は大体はシャットされるから。

 この世界で、ドアを透過する音は3つのみ。

1.叫び声
2.ノック
3.戦闘の効果音

 その3つだ。
 リュウキとアルゴはそれら3点において、何もしていない。言うならば、アルゴは入ってくる時にノックをしたが、それは リュウキがいた部屋のみであり、浴室まで届かないのだ。
 ……ただでさえ、彼女は風呂に感激し、悶えていたのだ。仮にその音が聞こえたとしても、その状態の彼女には伝わらないだろう。

「えっ…………」
「オ…………?」

 レイナは勿論、なぜかアルゴも固まっていた。

「……ん?」

 リュウキは、2人がどうして固まっているのか、それが判らない様だ。


――……ただ、レイナが浴室から出てきただけだろう?


 確かにアルゴにはパーティを組んだと言う事を説明した訳じゃないが、別にどうでも良い情報だろう
、とリュウキはそう言わんばかりに2人を見ていたのだ。
 だから、妙な空気が流れる前には普通に返事をしようとしたんだが。


「ハァ…… リューと言いキー坊と言い……。2人は変な所で似た者同士ダナ……。 リューもよろしくヤッテタという所カ?」

 アルゴは既視感(デジャビュ)を感じてしまった為、固まっていたようだ。だが、その言葉を訊いたリュウキは、ますます意味が判らなかった。

「……よろしく? ヤってる? それは いったい何の事だ? レイナとはパーティを組んだだけだが」

 リュウキは首を傾げて、アルゴに聞いた。

「アッハハ〜。ソレはね〜」

 初心(ウブ)なリュウキを見てアルゴは、薄ら笑うと、その全てを包み隠さずに、説明をしようとしたその時だ。



「きゃっ……きゃああああああ!!」



 だが、説明は出来なかった。レイナの叫び声が辺りに響き渡ったからだ。その声は勿論外に響く。
その声量は、夜も深い現在の時刻
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ