暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
予想外の珍事
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?」

「気にするな」

ユウキが俺に驚いた様な声色で話しかけてくる

「……えっと……」

「気にするな」

「……うん、わかったよ」

クラインの扱い方を認識して、いろいろ諦めたようでなにより
団体が変わればマナーも変わる
いわゆる、郷に入っては郷に従えってやつだな

「最後は私か……。私はシノン。よろしくね」

「うん、よろしく!」

元気に挨拶して、シノンの顔をじっと見つめるユウキ
数十秒が過ぎたくらいでシノンは沈黙に耐えられなくなったのか、小首を傾けた

「なに?」

「ううん、何でもない」

ユウキはそう言うとシノンから目線を外してキョロキョロと興味深そうに家の内装を眺め始めた

「じゃあ、質問タイムといこうよ」

ね?とユウキに向かって微笑む明日奈
……転校生イベントか?

「じゃあ、ボクから一つ質問してもいい?」

「うん。答えられる範囲なら答えるよ」

すぐさま手を挙げたのはユウキだった
……嫌な予感がする

「リンの彼女って誰?」

「私だけど……」

ユウキの質問にシノンが反応する
軽く手を挙げたシノンの眼はユウキの質問の真意を見極めようとしているのか、少し細められていた

「ボクを妾として認めてください!」

「えっ……?」

予想の斜め上を飛んで行きやがった……
先ほどまでニヤニヤしていたリズベットもこれには予想外だったのか口を開けて唖然としている
当然、なんの背景も知らない他の面々も唖然としている

「ボクを妾として認めてください!」

反応がなかったのを聞こえていなかったのと解釈したのか、先ほどよりも大きな声で同じ言葉を言ったユウキ
シノンは何度か目を瞬かせると口を開いた

「えっと……それって、リンの事が好きってこと?」

「うん! でも、リンには彼女がいるんでしょ?ボクはその仲を壊す気もなかったし勝てる気もしないしね。でも、リンの側に居たいし……。ダメ……かな?」

上目遣い気味に小動物のようなオーラを出すユウキにたじたじのシノン
困った顔で俺の方を見るが、俺は苦笑いを浮かべているのを見てユウキに視線を戻す

「……ちょっと、話し合おうか。リーファも来て」

「え……私も?!」

「うん。アスナ、ちょっと部屋を借りるね」

「わかった。ごゆっくりね」

扉の向こうに三人の姿が消えるとリズベットはニヤニヤと笑いながら俺を見てきた

「妾でもいいから側に居たいなんて言葉を今日初めて会った娘に言われるなんて、リンはプレイボーイねぇ……」

「嬉しいことだ。でも、俺は彼女がいるって言ったんだが……。まさか、あんな発言をするとは思わなかった」

「それで、リン君はどうするつ
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