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とある星の力を使いし者
第66話
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答えた。

「その・・実験の時もロクにお礼も出来なかったし・・・それにあの時の襲撃の時も助けてもらったし・・・・だから・・・・その・・・・」

小さい言葉で何かブツブツと言っている。
麻生は美琴の後ろの手に何を持っているのか確認する。
そこには可愛らしい小さな袋があった。

「それは何だ?」

その袋を見つけた麻生は美琴に聞く。
麻生に袋の存在を知られた美琴は顔を真っ赤にする。
ゆっくりと後ろに回した手を麻生の方に伸ばす。

「こ、これ・・・今までのお礼。」

その言葉を聞いた麻生は袋を受け取って美琴の頭を撫でた。

「ありがとうな、美琴。」

そう告げると麻生は「学舎の園」から出て行った。
美琴は少し呆然としていたが、次の瞬間にはさっきよりも顔を真っ赤にしていた。
美琴に貰った小袋を開けて見ると、中身はクッキーが入っていた。
その中から一枚取り出し、口に運ぶ。

「・・・・・・・・・意外とうまいな。
 結構、料理上手いんだなあいつ。」

そう言いつつ、しっかり全部食べる麻生だった。












「そうか、ラファルはやられたか。」

何本もの蝋燭が立ち、火の明かりが少しだけ辺りを照らす。
そこには幾つもの影があった。

「まぁ、あの男ではどう足掻いても無理でしょう。
 幹部に昇格するという虚言を信じ、少しでもデータを回収できると思っていましたが有意義な情報は手に入れる事は出来ませんでした。」

ラファルの死に何も感じないのか、冷たい声で麻生恭介についての情報を読み上げる。

「ふむ、あの時私が戦っていれば良かったですかな?」

「樹形図の設計者」(ツリーダイアグラム)残骸(レムナント)の奪い合いの時に、麻生が出会ったスーツの男もいた。

「そんなのずるいよ!!
 私も戦ってみたいのに!!」

そんな中、子供の我がままのような言い方をする者もいた。

「我も同意だ。
 久しく強き者と戦っていないのでな。
 血が騒いで仕方がない。」

「てかさぁ?
 面倒だしさっさと殺さないの?」

「駄目だ、準備が整っていない。
 我らが完全に勝つにはまだ準備が必要だ。」

「その通りだ。」

最後に言った声で周りが静まる。

「我らは負ける事は許されない。
 故に準備は完璧にし、絶対に勝てる状況を作り出す。
 それまで皆の者には退屈かもしれないが我慢してくれ。」

その言葉にその場にいた全員が深く頭を下げる。
その忠誠心を見て教皇、バルズ=ロメルトは笑みを浮かべた。
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