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スーパーヒーロー戦記
第73話 東京沈没作戦
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断て! そうすればギラスピンは行えない】
【任せてよ、兄さん!】
 双子怪獣は確かに強力な怪獣だ。しかしその怪獣の真価は互いに協力しあう事で発揮出来る。
 ならば、その連携を断てば勝機が見えてくると言うのだ。
 しかし、それは同時にこちらも連携が取れないと言う事態に陥ってしまう事になる。
 例えギラスピンを行えないとしても、双子怪獣の強さは侮り難い程でもあった。
【強い、流石は双子怪獣!】
【だけど、僕達が逃げる訳にはいかない! これ以上犠牲者を出して溜まるもんか!】
 思えば、あの時単独で行動しなければ仲間達と連携を取れただろう。だが、この戦いだけは逃げる訳にはいかないのだ。
 この戦いには地球を守るだけじゃない。かつての母なる星を屠った憎き侵略者達への報復もあるのである。
 突如、天空から雷鳴が轟いた。
 自然の現象じゃない。その証拠に、その雷鳴の中から黒い体と金色の髪を持ち、白い仮面を被った宇宙人が現れたのだ。
 その宇宙人の右手には無骨なサーベルが携えられている。
 双子怪獣をけしかけたサーベル暴君マグマ星人であった。
【マグマ星人!】
【ほぅ、何処かで見た顔だと思えば、貴様等あのL77星の生き残りか? 敗北者はそれらしく隅っこで震えてれば良い物を、我等星間連合軍に挑むその無謀な勇気だけは褒めてやろう。だが!】
 笑いながらマグマ星人の無骨なサーベルが猛威を振るった。
 最初にそれはブラックギラスを相手にしているアストラへと振るわれた。
 アストラ自身ブラックギラスだけを相手にするのも手一杯だった所へこれである。
 突然の不意打ちによりアストラは吹き飛ばされてしまう。
【アストラ!】
 弟の身を案じ、レオは咄嗟にアストラの元へとはせ参じた。だが、それこそが悪賢いマグマ星人の策略であったのだ。
【馬鹿め、無駄な兄弟愛があるからこそ貴様等はそれで死ぬのだ! 今だ双子怪獣! 貴様等の奥の手を見せてやれ! ギラスピンを使うのだ!】
 天空に向けて掲げたサーベルから怪光線が放たれた。それを双子怪獣は各々の角で受け止める。
 すると双子怪獣は突如互いを強く抱き締めあう形で合体する。そしてそのまま高速でスピンを始めたのだ。
 回転はどんどん速くなり、遂には回転する怪獣の周囲を青い膜の様な物が現れだす程にまでになった。
【しまった! ギラスピンを使われてしまった!】
 強力なギラスピン。現状のレオとアストラにこれを打開する術はなかった。
 果敢にもそれに挑むレオではあったが、高速で回転する双子怪獣を前にしては成す術がなかった。
 殴りかかったとしても高速回転の前に遭えなく弾き飛ばされてしまう。
【駄目だ、奴等のスピンを破らない限り、我々に勝つ手段はない!】【ははは、諦めろウルトラマン! この星はいずれ双子怪
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