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スーパーヒーロー戦記
第74話 立ち上がれ、宇宙の王者
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「にしても久しぶりだなぁ」
 始めに口を開いたのは甲児だった。夕日の浮かぶ町並みでの激戦を終え、一同はこうして集まっていたのだ。
 其処に居たのは甲児やなのはは勿論、フェイト、シグナム、はやて等も居た。
 そして、ウルトラ3兄弟と名乗る三人が彼等の前に居た。
 ハヤタ、モロボシ・ダン、郷秀樹。
 彼等三人である。
「本当に久しぶりだね、皆」
「僕達が居ない間に知らない顔も増えたみたいだしね」
 ハヤタとダンがそう告げる。恐らくはやてやシグナム等を指しているのだろう。彼女等が加わったのは丁度ハヤタ達の居ない時だったから無理もない。
「にしても二人共酷いぜ。帰って来るなら来るで連絡位寄越してくれても良いのにさぁ」
「すまない、事態が事態だったんでね。でも、もう大丈夫だよ。僕もセブンも光の国でパワーを回復させてこうして戻って来た」
「これからは僕達も地球の防衛に加わりたいんだ。構わないかい?」
 願っても無い申し出であった。無論それを断る理由は何処にも無い。
 これから恐らくヤプールの放つ怪獣や超獣、果ては侵略者達の攻撃も更に熾烈さを増してくる。
 そんな時にウルトラマンが居るのはとても心強い限りだ。
「勿論歓迎します。また一緒に戦いましょう」
 皆万条一致であった。
「しかしウルトラマンか、初めて見るが凄まじい者達だな」
「せやなぁ、何せでっかいもんなぁ」
 シグナムやはやては正直な感想を述べていた。確かにウルトラマンは巨大だ。そして強大だ。
 だが、そんなウルトラマンにも弱点はある。
 それは活動時間だ。
 ウルトラマンは地上では僅か数分間しか戦うことが出来ない。その為それをサポートできる存在も必要と言えるのだ。
「でも、ダンさん達がまたこうして帰って来てくれて本当に嬉しいです。またこうして一緒に戦えるんですから」
「あれ? 僕の事は無視かい?」
 フェイトがダンばかり見ているせいか隣に居た郷が少し不貞腐れていた。
 其処がまた新鮮なのか回りに居たメンバーがドっと笑ってしまったのだが。
「そ、そんな事ないですよ! 郷さんとだって一緒に戦えるのはとても嬉しいですよ。だから、その……あの―――」
「ハハハ、冗談だよ。気にしてないからさ。それより、これから僕達はどうしましょうか?」
 問題はそれだ。ウルトラマンが戦列に加わってくれたのは何よりも有り難い。
 だが、目の前に立つ侵略同盟を打倒するにはまだ力が足りない。まだまだ弱すぎるのだ。
 もっと強い力をつけなければならない。その為にも散らばった戦力を結集する必要があった。
「辛い話だよなぁ。半年前に比べてまだまだ戦力は少ない位だしなぁ」
「クロノ君やアルフさん、それにユーノ君も居ないし」
 彼等だけじゃない。
 本郷、一文字、風見志郎に結城丈二。
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