暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpisodeT:
Te Ratio Ducat,Non Fortuna
Epic1-Aたとえ再び君たちに逢えるのだとしても〜Wheel of FortunE〜
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出した。

「「おお、やっぱり動いた♪」」

「そんなのんびり驚いてないで逃げて!」

振りかぶられる石像の剣が2人を襲う。僕以上に魔導師としてのランクが低い2人に防ぐ術はない。でも身動きだけは素早いから余裕で回避。そして僕は魔法で迎撃。足元に展開されるミッドの魔法陣。

――シュートバレット――

「シューット!」

魔力弾を3発放って、1体の石像の片脚を集中攻撃。

「2人は逃げて!」

――プロテクションスマッシュ――

石像がよろけたところで、前面にバリアを展開しての突進攻撃。その石像を後ろ向きに倒させる。起き上がるまでにあと4体・・・ううん。僕たちが逃げ切れるだけの時間だけを稼げればいい。緊迫してるっていうのに・・・

「「きゃあきゃあ♪」」

楽しんでるとしか思えない悲鳴を上げて別の石像の攻撃を避け続けてる2人の姿に、ガクッと肩が落ちる。そんな余裕見せてると、絶対に捲れ上がった石畳に足を引っ掛け・・・「きゃっ!?」ほら、やっぱり転んだぁぁああああああああ!!

「セレネ! エオス!」

「「ユーノ!!」」

4体の石像が2人に向かって剣を振り下ろそうとした。僕の身体能力じゃ間に合わない。こんなところで、こんな形で家族を失ってしまうのか・・・?
そんなの「嫌だ!」前面に魔法陣を展開。魔力の鎖、チェーンバインドを数本創り出して2人をこっちに引っ張ろうと思った。けど、石像の攻撃の方が一歩速い。ダメだ、どうやっても間に合わな・・・・

――瞬神の風矢(ソニック・エア)――

それは一瞬だった。僕たちが入って来た壁を打ち貫いて飛んできた幾つもの風の矢。直撃を受けた石像が砂状になるまで削岩されて、「うわ、すご・・・」残った下半身が力なく崩れ落ちた。壁の向こう側から「見つけましたよ、ユーノ、セレネ、エオス」呆れと安堵が含まれた女性の声が聞こえてきた。

「「「フィヨルツェンさん・・・!」」」

1年くらい前からペリオさんの一群に(正確にはスクライア一族に)興味があるということから一緒に旅することになった女性で、名前はフィヨルツェンさん。デバイスも持たないでSSSランクくらいの威力を持った魔法をバンバン使う、すごい人なんだ。打ち壊されて崩れた壁からフィヨルツェンさんが「無事に何よりです」って茶色い髪を靡かせて姿を見せて、赤い瞳で僕たちを順繰りに見てニコッて笑みを浮かべた。

「ありがとうございます、フィヨルツェンさん」

「「ありがとーございまーす♪」」

「うふふ。どういたしまして」

僕たちとフィヨルツェンさんはそのまま発掘を続けることになった。フィヨルツェンさんの魔法のおかげで瓦礫の撤去も発掘作業もサクサク進んだ。そして・・・・

「コレは・・・文献で読んだこと
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