エイプリルフール記念 番外編その2
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またしても転生である。
前世の俺はそこそこ幸せな時間をすごせた。
転生して初めてではないだろうか?
実母が天寿を全うしたのは。
色々な事が有ったが、とても幸せな時間だった。
念が使える母さんは年齢にしては若くみられ、長生きしたしね。
別れはとても辛かったけれど、彼女は最後まで俺達の母親だった。
俺も多くのものを彼女に返せたと思う。
さて、今度俺が生まれた世界。
どうやら今回は中世っぽい世界に生れ落ちたようだ。
俺が住んでいるところは所謂城下町といった感じで、警邏の兵隊や、貴族様の馬車なんかが見られる。
携行する武器は剣や槍と言った物が主流であり、時折杖を武器にしている人もいる。
そう、この世界にも魔法があるのだ。
町並みや戦士や魔法使いと言った職業がある事から、正しくファンタジーと言った世界だ。
特に優秀なのは僧侶だ。
教会の神父さんなら簡単な怪我くらいなら魔法で治してくれるし、解毒魔法なんてのもある。
さらに条件がそれえば死者の蘇生すら可能なのだそうだ。
俺とソラがこの世界で前世の記憶を取り戻したのがおよそ3歳の頃。
その頃にはすでに俺とソラは孤児院に厄介になっていた。
記憶が戻るのと同時にソラが近くにいた事は僥倖だ。
言葉の心配をしなくてすむからね。
世界には魔物が生息し、その殆どが人間に牙を向く。
俺やソラの両親は魔物にやられたのだそうだ。
さらにその行動が年々顕著になっていっているらしい。
その理由も皆分かっている。
『大魔王バラモス』
彼の者が今世界を我が物にしようと魔物を操り世界を混沌に落とそうとしていた。
城の兵士や、傭兵たちは日々その領地拡大を目論む魔物たちの対応で精一杯。
そこで国は一人の勇者にバラモス討伐を託したのが数年前。
しかし、その勇者も火山の火口で魔物と共に消えたと言う。
そう言えば、その彼の遺児が勇者としてこのアリアハンを旅立ったともっぱらの噂だが…
故に今もジリジリと魔物が勢力を増し、俺達のような孤児が増える事になる。
さて、俺達孤児の立場はどういう物かと言えば、国に借金して成人まで面倒を見て貰っている立場だ。
国も只で孤児の面倒なんかは見れないと言うわけだ。
成人したら働いて規定の金額を払うのもいいし、払う目処が立たなければ城での兵役が待っている。
大体後者が多いだろうか?
俺とソラは特殊な例だろう。
成人(16歳)と共に城に全額返済をして自由を勝ち取ったのだから。
さて、そこでどうやってお金を稼いだのかと言う手段の話になるのだが…
ソル達の格納領域にしまっておいた貴金属類。前世から持ち
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