暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR1
0131話
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「何だか分かりませんけど、お二人の仲がいいようでなによりですわ」

 こちらを見てニコニコと笑っているユーフェミア。それを見て、俺もルシィと名乗ったSPの女も苦笑を浮かべて握っていた手を離す。
 あるいは周囲をほんわかとした空気にさせるのがユーフェミアの皇族としての資質なのかも知れないな。

「あなたが護衛に入るというのは今日急に決まったので、こちらの護衛態勢を崩さない為にも私と共にユーフェミア様の側にいて貰いたんだけど……」

 ルシィの言葉に黙って頷く。彼女にしてみれば会議当日に突然護衛に回されてきた俺は扱いに困った筈だ。だがエリア11総督のコーネリアからの命令とあっては従う他はない。その妥協点がユーフェミアの近くで自分と一緒に護衛する事なのだろう。

「了解した。護衛は専門ではないしそちらの指示には従おう」
「助かります」
「ではお二人が仲良くなった所でそろそろホテルへ入りましょう。会議までの時間も余り残っていませんし」

 ユーフェミアが腕時計を見ながらそう声を掛けてくる。コーネリアに貰った携帯で時間を確かめると確かに会議の開始まで後30分といった所だ。

「ああ、じゃあ早速……ん?」

 ホテルに入ろうとした時にふと目に入った人物。それはどこか戦場の空気を纏っている人物だ。それだけなら特には気にしなかったが、その人物がイレブンと思われるのが気になった。サングラスで顔は確認できないが、後ろ髪が跳ねているあの特徴的な髪型にがっしりとしたその体格。もしかしてホテルジャックの主犯である草壁中佐か?

「アクセルさん?」

 既にホテルのロビーへと入っているユフィに声をかけられ、そちらへと顔を向ける。

「……どうかしましたか?」
「いや、ちょっと気になる男が」

 ユーフェミアの隣にいるルシィにそう返事を返し、先程草壁中佐と思しき人物がいた方へと視線を向けると、既にそこには誰もいなかった。

「……気のせいだろう。気にするな」
「それならいいんですが」

 ユーフェミアとルシィの後を追い、ホテルへと入っていく。ルシィには気のせいだと言ったが、どうやら原作通りにホテルジャック事件が起きる事は間違いなさそうだな。





「ユーフェミア様が会議に参加している間、私達護衛は会議室の隣の部屋で待機となる」
「そういうものか」

 ルシィの言葉に頷く。だが、確かにTV等でよく見る会議の場に護衛が同席しているというのは殆どない。長年シャドウミラーとして活動してきた俺にとっての会議と言えば、ヴィンデルとレモンの3人でやるものだったので何となく慣れないな。

「アクセルさん、どうかしましたか?」

 ユフィの呼び掛ける声で我に返る。

「いや、なんでもない。ユーフェミアこ
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