第六話「気に入らねえ、気に入らねえなぁ……えっ、飴くれる?」
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そう。じゃあこれからよろしくね。――あなたはどうするの?」
リアスちゃんが僕に聞いてくる。イッセーの目が「レイも悪魔になろうぜ!」と語っているけれど、僕の答えは決まっていた。
「僕はいいや」
「理由を聞いても?」
「だって眷属悪魔になるってことは、リアスちゃんの下僕になるってことでしょ? 僕は嫌だなぁ」
「レイ、リアス先輩のこと嫌いなのか?」
「うん」
イッセーの質問に躊躇なく頷く。リアスちゃんの顔が引き攣ったけど、本当のことだし。お構い無しに言葉を続けた。
「なんか気にくわないんだよね。それに悪魔に興味ないし。あ、レーティングゲームってのには興味津々だけどね?」
そう。気に入らない、気に入らないんだ。自分の駒になれって言ったり、僕の癪に障るようなことを言ってくる。そういえば始めて出会った時から気に入らなかったな。リアスちゃんには悪いけどね。
断る理由はそれで十分。
「見た目幼い子から、はっきり嫌いって言われると結構くるわね……」
あらら、落ち込んじゃった。
「はぁ……分かったわ。無理にお願いする話でもないし。でも、これだけは覚えておいて。あなたが私たちに敵対するのなら、その時は容赦しないわ。あなたの力はそれだけ危険なんだから」
木場くんたちから放たれる重圧感が増した。どうやら威圧してるみたいだ。突然空気が変わり、イッセーは一人オロオロしている。
僕は俯いて肩を震わせる。胸の奥から込み上げてくるものを抑えるので精一杯だった。
「……ふふふ……ははは、にはははははははは!」
ごめん、やっぱ無理! 抑えられないよ!
「何が可笑しいのかしら?」
「くくく……いやぁ、ごめんね。あまりに面白くてつい笑っちゃったよ。敵対したら容赦しない? 違う、違うなぁ」
――容赦しないのは僕の方だよ?
リアスちゃんたちへ向けた闘気に一同は身を硬くした。殺気でもないただの闘気。しかしそれだけで皆の顔には畏怖と驚愕、そして恐怖の色が宿った。ただ一人、闘気に晒されていないイッセーだけが困惑する。イッセーには向けてませんよ?
「まあ、僕から敵対することはないから安心しなよ。余程、僕の機嫌を損ねたりしない限りわね」
「……覚えておくわ」
「うんうん、忘れないでね」
さて、もうここにいる必要はないし、帰ろっかな。帰ってジャ○プ読まないと。
「じゃあ僕はもう帰るね。ばいちゃ〜」
空間跳躍を発動させて僕は自宅に転移した。
しかし、まさかイッセーが悪魔になるだなんて思ってもみな
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