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好き勝手に生きる!
第六話「気に入らねえ、気に入らねえなぁ……えっ、飴くれる?」
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下手に刺激して彼の逆鱗に触れたくないわ」


 それは私も同意見ですわ。彼と私たちの力量差は明らかですもの。


 …………。


 それにしても気になるのはあの方の魔力。遠い昔に出会ったあの人の魔力に酷似していた。


 遠い昔の記憶、私の大切な『思い出(宝物)』の一つ。私と母の恩人にして、初恋の人。


 顔はローブで隠れて見えなかったけど、あの人の見上げるような長身と心落ち着く低い声は今でも色褪せない。


 ――あの人の縁者かしら……?


 もしそうなら、あの人の居場所が分かるかもしれない。


 私は期待に高鳴る胸をそっと抑えるのだった。


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