暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第3章 さらば聖剣泥棒コカビエル
第46話 執着
[2/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
様子がおかしいわ」

 2人共目はうつろだし、寝間着で裸足のまんまだし。あれじゃまるで……

「あの2人、体内の気がおかしいです」

「どう見てもあれは操られてるにゃ」

 やっぱり。となると犯人はやっぱりあのキメラ?

 そんな疑問をよそに操られている2人はキメラの前で立ち止まった。キメラは2人にそれぞれ2本ずつ触手を伸ばすと……グチャァという音付きで粘液を引きながら先端が開いた!? うわっ、何あれ!? しかもその先端を2人に近付けると……そのまま胸に張り付いた!? そしてそのままゴキュゴキュと何かを吸い取ってる!?

「な、なんか動いてますぅ」

「おいおい、なんだよあれ?」

「おそらくああして生気を吸い取っているのですわ」

「あいつ!」

 そこでイッセーが我慢しかねたのか飛び出して行きそうになる。

「待ちなさいイッセー」

「でも部長!」

「落ち着いてよイッセーくん。今までの事例を見る限り、命までは奪わないようだし……」

「ええ、だからもう少し様子を見ましょう?」

「……分かりました」

 と、口では言ってるけど納得はしてなさそうね。……それにしてもなんというか、生気を吸われてる2人は意識がないのに……なんだか気持ちよさそうね。頬まで赤らめてるし。これじゃまるで……

「まるで往年の使い古された触手プレイのエロゲみたい」

「って龍巳!? お前無表情でなんちゅう事口にしてんだよ!?」

「でもイッセー、ああいうの好き」

「……は?」

 その龍巳の言葉で一瞬にして場が静まり返った。っていうか、え? イッセーってそっち系の趣味なの?

「ちょ、ちょっと待て龍巳!? どっからその発想が出てきた!? 俺は別にあんな趣味は持ってねえ! っていうかああいうのが好きなのはお前だろ!?」

「? でもイッセーの部屋のクローゼットの右の2段目の棚の図鑑の箱の中に……」

「ちょっ!? なんでそんなこと知ってんだ!? っていやあれは違うんだ! あれは松田と元浜に無理やり渡されて!」

「他にもサイドテーブルの一番下の引き出しの裏側にガムテープで……」

「ほんっともう勘弁して下さい龍巳様!」

 イッセー、その場で土下座である。何というか……哀れね。

「これは帰ったら部屋中くまなくチェックする必要があるわね」

「うぅ……イッセーさん! 私イッセーさんの趣味に共感できるよう頑張ります!」

「いや頑張らなくていいからなアーシア! それとレイナーレ! 頼むからそれだけは勘弁してくれ!」

 という傍から見たらコントとしか思えないやり取りをやっているうちに、生気を吸い終えたのか触手が2人の胸から離れた。生気を吸われた2人はというと、そ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ