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IS《インフィニット・ストラトス》〜星を見ぬ者〜
第十五話『IS学園』
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まり返る。「ほう…」とスウェンは感心したような声を上げる。


「お前は織斑の席の後ろだ」

「解りました……(織斑?)」





休み時間に入り、自分の席へ向かうスウェンに一人の少年が声を掛けてき、手を差し伸べてきた


「俺は織斑 一夏。よろしくな」

「スウェン・カル・バヤンだ。よろしく頼む」


スウェンも手を差し出し握手をする。すると、一夏はスウェンの顔を見て


「あれ? どこかであった事ないかな?」

「どうかな……しかし、この視線はどうにかならないものか?」


スウェンは横目で教室の外を見る。教室の外からは他のクラスの女子生徒の視線が二人に向けられていた。だが、それだけではない。教室内からも視線を浴びせられている。何度も言うようだが、このような視線は流石のスウェンでも堪えるようだ。


「ははは……まあ、お互い頑張ろうぜ」

「……ああ」



そして次の休み時間



「ちょっとよろしくて?」

「へ?」

「?」


二人は声を掛けられた方を向くと、腰までの長さはあるロールのかかった金髪に頭頂部でそれを抑える青のカチューシャをつけた生徒が居る。スウェンはその女子生徒を見て


(これが縦ロールというやつか……クラリッサから借りた漫画本でしか見た事がないが……本物は初めて見た)


少し興味ありげにその女子生徒のことを見るスウェン。


「まあ! 何ですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるのではないかしら?」


一夏は口をポカンと開けて、スウェンはその言動の後、別の方向を向く。


「ちょっと! そこの貴方! わたくしの話を聞いてるのですか!?」

「すまないが……俺は君の事は知らない。恐らく、織斑。お前もだろう」

「あ、ああ」

「わ、わたくしを知らない!? このイギリス代表候補のセシリア・オルコットを!?」

「ほう……君も代表候補生か」

「そういえば貴方も代表候補生でしたわね」


すると、一夏は話の途中で手を挙げ


「代表候補生って何?」


その言葉にクラス全員がずっこける。もちろんセシリアも。スウェンは頭に手を抑え


「大丈夫なのか……ここは」


ため息混じりに呟くスウェンであった。



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