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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueYマイスターだ〜い好き?byアギト&アイリ
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†††Sideアギト†††

「はい、マイスター、お茶だよ。休憩しよ〜」

「アイリはね、クッキーを持って来たよ〜♪」

「ああ、ありがとうアギト、アイリ」

お医者さま兼服飾デザイナー(休業中)兼復興隊(疲労で倒れないか心配)として今日も働くマイスターに、休憩のためのお茶を用意。あたしの後ろを歩いて来たアイリはお菓子を。そんなあたしとアイリは、マイスターに命を救われた融合騎。名前も付けてもらったし、道具じゃなくて家族として迎え入れてくれたマイスターは、あたし達の大切なひと。
今日のマイスターのお仕事は、エリーゼの屋敷跡に建てた木造小屋でお医者さま。モニカとルファは休みだから居ない。同じお医者さまのシャマルは、アンナのお料理教室でお勉強中。そしてマイスターは今、シュトゥラの王子のクラウス殿下から送られて来た手紙を読んでる。

「マイスター、クッキーあ〜ん?・・・・ねえねえ、王子さまからの手紙、なんて書いてあったの〜?」

アイリがクッキー1個を摘まんで、あ〜んってマイスターの口に運んで食べさせようとした。ピク。あたしのこめかみがひくつくのが判る。あたしだってやった事ないのに。妹に先を越されたぁ、むぅ・・・。

「あーん・・・うん、美味い・・・。手紙の内容か? この前の人体実験施設の調査結果だよ」

「「あ・・・」」

2週間前、あたし達はある施設を調査して、他国から誘拐された子供たちを救出、故郷に送り返した。でも自分の故郷が判らない子や喋れない赤ん坊も居て、そんな子供たちは王都が預かってる。で、その施設を調査することで、その子供たちの故郷を見つけようとしていたんだけど。

「故郷が判明していなかった子供たちだが、調査の結果、全員の故郷が判明したって。今日より送り届けることになったそうだ。あとは、施設の内部調査の結果だが・・・」

マイスターはそこで怒りに顔を歪ませた。それだけで判る。きっと嫌な結果だったんだ。アイリだって「そっか」って話を続けようとしなかった。イリュリアの技術部生まれのあたしとアイリ。生まれ故郷がベルカ共通認識で最悪だとなんか落ち込む。

「ほら、2人とも。あーん、だ」

俯いていたあたしとアイリの口元に、マイスターがクッキーを差し出してくれた。アイリと一緒に「あ〜ん」パクッと食べる。うん、アンナのお手製クッキー美味しい〜。モグモグしてるところに、ポンって頭に手を置かれて撫でられた。撫でてくれてるのはマイスター。さっきまでの怒り顔はもう無くて、こっちも笑顔になれるような笑顔。

「2人はもう私の家族だ。だからイリュリアの事で気にしなくていい」

「「・・・うんっ」」

それからマイスターと一緒にお茶休憩をして、お仕事を再開。と言っても患者さんは居ないから、備品の確認とかカルテや
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