暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
死神と炎の大剣
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「なんだよ、ひどいなぁ」

「なんだよ、ひどいなあ」

蹴散らして帰ってきたキリトが文句を言うが

「じゃあ、わたしと代わる?」

「そろそろ肩慣らしがしたいから変わるか?」

「……も、もうちょっと」

その場が笑いに包まれたのは言うまでもない















ダンジョンに入ってしばらくすると水中生物型だったモンスターたちはオバケ系統に変化した。アスナがオバケが苦手なことを知っている俺はアスナをからかいながらキリトがモンスターを蹴散らしたあとの通路を進んだ。しばらくすると暖かな光の洩れる通路が目に入った

「あっ、安全地帯よ!」

「奥にプレイヤーが一人いる。グリーンだ」

「シンカー!」
ユリエールは一声叫び走りだした。俺はユリエールに続きつつも索敵スキルで辺りを走査していた。すると安全地帯の少し前にある十字路。その左端に不気味にオレンジに光る点を見つけた。その点は少しの間静止していたが、ユリエールが十字路に近づくにしたがって右に動き始めた。このままではユリエールと衝突する。この時俺はちょっと前にユリエールから聞いたことを思い出していた。そう、ボス級のモンスターを見たという軍の話を……

「ユリエーーール!!」

男が大声で叫んだ

「シンカーーー!!」

ユリエールもそれに応えて叫ぶがそれにかぶせるようにシンカーが叫んだ

「来ちゃだめだーーーっ!!その通路は……っ!!」

シンカーの絶叫。つまりこれが意味するのは……

「止まれ!ユリエール!!」

俺は叫ぶが、ユリエールはシンカーしか見えていない。このままでは……

「チッ」

俺は舌打ちをして足に力を込めた。キリトも同じ動作をしており、キリトのほうが早く弾丸のように飛び出した。俺もそれにつづく。背後から右手をユリエール体の前にまわし、左手の剣を壁に突き刺すキリト。俺は左手をキリトの体の前にまわし、右手の剣を突き刺す。こうして十字路ギリギリのところで止まった俺たちの目と鼻の先を死の弾丸が通り過ぎた。黄色いカーソルは十メートルほどいって止まった。またこちらに突進しようとしたので俺たちはその車線から退避して、そいつの姿を見た。死神としか言い様のない姿だった。武器は巨大な鎌。鎌というのは中距離の武器で、相手の盾に先を引っかけ、体制を崩す事ができる。ただし懐に潜り込まれたら終わりだし((今回の死神のように生身でも高い攻撃力を誇るものは体当たりで突き飛ばせばいいのだが))遠距離攻撃にも鎌の重さでかわせないし、ガードもできないので弱い。常に相手との間合いを考える必要がある。……何現実逃避しているんだ俺は……。識別スキルでデータが見えなかった。つまりこいつは間違いなく今まで会ったモンス
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