死神と炎の大剣
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そのスローモーションは視界一杯に広がった黒いものが登場して突然終わった。その直後、大音響とともに音がよみがえった。同時に目の前に【Immortal Object】の文字が浮かび上がった。復活した頭で考える。そして、すぐに一つの答えを導きだす
「ユイ……お前……やっぱり……」
ユイは俺の言葉には答えず悲しそうに眉をひそめた。その直後突然、ユイの掌に炎が生まれ、凝縮し、一振りの大剣となった。服が焼け落ち最初に見たときに着ていたワンピース姿になる。そして、その大剣を死神に向かって振り下ろした。死神は鎌で受けるが、熱により鎌が徐々に溶け、最後には死神ごと叩き斬られた。その一撃により死神は爆散。その後に残ったのは痛いぐらいの沈黙だった
「ユイ……ちゃん……」
沈黙を破ったのはアスナ。細剣を支えにアスナはゆっくり立ち上がり、キリトとともにこちらに向かって数歩歩み寄った。ユイは微笑んではいたが、その瞳は涙で一杯だった
「パパ……ママ……にい……。ぜんぶ、思い出したよ……」
「ユイ……辛かったら俺が……」
俺の言葉にユイは左右に首を振る
「私が言わないと……いけないから……」
俺に微笑むユイはとても痛々しかった
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