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俺が魔王の息子ってマジですか!?
5話 思い出+どうやら子育ては相当なストレスのようです。(後編)
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っていた。
おそらく、ラミアが無視をし続けたのだろう。
イザベラ達が必死に坊ちゃまをあやしている。
さて、私も・・・。
そう、イザベラ達の手伝いをしようとした時。

だっ!

「坊ちゃま!?」

「どうしたんスか!?」


焔王坊ちゃまが、走り出した。
イザベラとサテュラが呼び止めるが、無視して走る。
まさか・・・。

「イザベラ!サテュラ!追うわよ!!」

「ええ!」

「おう!」


焔王坊ちゃまを追う私達。すぐに捕まるかと思っていたのに、坊ちゃまは
小さい体を利用して、隠れたり、私達には通れない穴を通ったりとなかなか
つかまらない。
次元空間に隔離するしかないと思ったときにはもう遅かった。
忘れはしない、見覚えのある廊下。
かつて、私が通いつめた部屋に続く廊下。
そして、焔王坊ちゃまは思い出の部屋の扉を開ける。

バタン!

「兄上!余と勝負じゃ!!」

「焔王坊ちゃま!!?」

「さすがにまずいッスよ!!」

「紅蓮様に怒られますよ!!」

叫ぶ私達。
そして、私達の視線の先には・・・。
今は留守であってほしかった、お方。
紅蓮様が、ため息をつきながら私達の方に顔を向ける。
これ以上はマズイ!
私達は坊ちゃまを腕を掴み、退出させようと努力するのだが・・・。

「兄上!余と勝負じゃーー!!」

「坊ちゃま!勝負なら、このイザベラがいたしますから!!」

「そうですよ!なんなら私でも・・・!」

「紅蓮様、申し訳ございません!!すぐに出て行きますので!!
さあ、坊ちゃま。ヨルダ達とお部屋に戻りましょう!!」

わがままな坊ちゃまは言う事を聞いてくれない。
もう、この際力ずくで!
私は紅蓮様に謝罪した後、焔王坊ちゃまを坊ちゃまの部屋に転移させようと
するが・・・・。

どか!

「ギャピ!!?」

「紅蓮様に何してんのよ!!!」

「「「坊ちゃまーーー!!!?」」」

突然の乱入者、ラミアに邪魔をされる。
くっ!この小娘!!
殺気が漏れそうになるが、紅蓮様の前である事を思い出して耐える。

「坊ちゃま!?坊ちゃまーーー!!」

「フォルカス先生を呼べーーーー!!」

「ラミア!あなたは何て事を!!」

坊ちゃまの介抱はイザベラ達に任せ、私はラミアを怒る。
とても、ストレス発散には足りないがやらないよりはマシ。
これ以上何かあれば、殺気が漏れて殺してしまうかもしれない。

「ふん!紅蓮様に無礼な事ばかりする、そこのバカが悪いんでしょうが!!」

ブチ

たしかに、ラミアの言う通り。
私もわかっている。
普段の私なら注意する程度だろうが、今回はもう無理だ。
私は、我慢の限界を迎え
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