番外 リオINフロニャルド編
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「わああああぁぁぁぁぁぁぁ」
あたし達は今、どこか分からない空間を重力に引かれるかのように落下している。
いったいどのくらい落下したのだろう。
そんなに長い時間じゃないだろうけれど、ようやくこの空間にも終わりが見えた。
突然、あたし達はどこかの空中に放り出された。
「ああああああっ」
『スレイプニール』
ソルが気を利かせて飛行魔法を使用したので地面への激突は…
「わあああああああぁっへぶぅ」
「うにゃっ」
「きゃっ」
「うのぁっ!」
あたしの上から降って来たヴィヴィオとコロナ、ついでにアインハルトさんにぶつかって諸共地上へと墜落した。
「いたたたたっ…」
ぶつけたところをさすっているヴィヴィオ達。
「重いんだけど…」
「あ、ごめん」
瞬間的に『堅』で身体強化したからダメージは無いけれど、出来ればちゃんと飛行魔法は使用して欲しかったよ。
ヴィヴィオ達がいそいであたしの上から降りると、あたしも立ち上がり、あたりを確認する。
青い空、色とりどりに咲き誇る草花、それと、犬耳と尻尾を付けたキャロさん。
…
…
…
うん?
今なにかわたしおかしな事言わなかった?
「あれ?キャロさんいつの間にコスプレを?」
「リオっ!今はそんな事を言っている場合じゃないよ」
「そうだよ、ここがどこか分からないんだからねっ!」
あたしのボケにコロナとヴィヴィオがつっこんだ。
「そうですね。私達は確かに部屋で横になっていたはず」
冷静に分析したアインハルトさん。やはりこの中では一番お姉さんだ。
「それに、彼女はキャロさんじゃないようですよ?」
「え?」
改めてその彼女を見る。
彼女もこちらの状況が良く分かっていないようで、あわあわしている。
良く見ると耳と尻尾以外にも目の色や髪型と言った細かな点に違いが見られる。
「本当だ」
そう言ったのは一番キャロさんと付き合いの長いヴィヴィオ。
これはどうしたものかと思案していると、遠くから声が聞こえてきた。
「姫さまーーーーーー」
その声に目を向けるとなにやら大きな鳥に騎乗してくる騎士のようないでたちの人たち。
しかし、やはりその人たちも耳と尻尾が付いている。
「エクレ」
あたし達を囲むように騎士たちが陣取り、そこから1人抜け出てキャロさんに似ている人へと頭をたれる翠の髪の女性。
「姫様、ご無事ですか」
「私はなんとも無いのだけれど」
あたし達は突きつけられた武器に抵抗の意思は無いと、両手を挙げた。
「ヴィヴィオ〜、これってどういう事?」
「わ、分からないよぉ」
情けない
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