第二十三話 甲冑乙女その七
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「他にはこんな世界ないんですね」
「女性だけの世界というのは」
「男は来たら俺みたいになるしな」
シロは考える顔で腕を組んで述べた。
「トンデモもいいところだぜ」
「そうした世界でも戦士達がいる」
スサノオの話は続く。
「そして何かを目指しているからだ」
「そういうことか。やはりな」
「予想通りではあるな」
シンゲンとケンシンが述べる。
「それで来てか」
「我々と戦うというのか」
「確かに戦うつもりではある」
このことは間違いないと言う。しかしだ。
ここでだ。こうも言うスサノオだった。
「しかし君達を見せてもらおう」
「はい、そう来たわね」
「予想通りね」
英理子と愛子はある意味慣れていた。
そしてその慣れのままだ。二人は言うのだった。
「で、こっちの世界では何を出してくるのかしら」
「ワームとファンガイアはもう出したけれど?」
「この者達だ」
スサノオが言うとだ。急にだ。
それはだ。赤い服の一団だった。その彼等を見てだ。
三輪はだ。眉を顰めさせて言うのだった。
「ジューシャよ」
「ジューシャ?」
「ああ、言ってなかったわね」
いぶかしむ顔になった翔子にだ。三輪は話した。
「ゲドンという組織の戦闘員よ」
「ゲドン。確か」
「そう、仮面ライダーアマゾンと戦った敵の組織よ」
「アマゾン。山本大介さん」
「この人のことは話したと思うけれど」
「アマゾン川流域で生まれ育った野生の戦士」
翔子達が知っているアマゾンへの知識はこの程度だった。実は彼女達はそうしたライダー達とは会っていない。だからだ。こうした言葉になったのである。
「その人と戦った組織」
「この世界は女の子しか来られないから」
それでだとだ。三輪は予想するのだった。
そのうえでだ。あらためてスサノオに問うたのである。
「その通りね」
「如何にも」
その通りだとだ。スサノオは楽しげに答える。
「流石だ。察したか」
「ということはあれね」
「この世界に来る怪人達もだ」
実に古典的な表現も出た。
「女のものばかりだ」
「そういうことね」
「では彼女達も見せよう」
こう言うとだった。すぐにだった。
戦士達の周囲にだ。女の怪人達が一斉に出た。そうしてだ。
奇声をあげる。その彼女達を見てだった。
霧島がだ。こう仲間達に言ったのである。
「じゃあ。いいわね」
「ふむ。妖怪の軍勢じゃな」
その彼等を見てだ。ノブナガは言った。
そしてそのうえでだ。大刀を出して構える。そのうえでだ。
ミツヒデ達にだ。こう言ったのである。
「さて、それではじゃ」
「今よりですね」
「戦いですね」
「そうじゃ。やるぞ」
苦無を構えたミツヒデ、棒を構えるヒデヨシにも述べる
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