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その答えを探すため(リリなの×デビサバ2)
第16話 初めての失敗と…
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「ジャックフロスト、【マハブフ】!」

「アイアイサーだホ! フゥ〜!!」

 夜遅くの学校のプールに、突如として冷たい突風が吹き荒れる。
 風は微細な氷をはらんでおり、その進む方向、プールからにょきりと蛇のように生えて出た水を徐々に凍らせていった。
 水の蛇は凍りつつある体をまるで意思があるかのように伸ばし、くねらせ、どうにか逃れようとするが、プール全体が凍りついてしまった事で動きを停める。

「雪だるまさんありがと! リリカルマジカル、ジュエルシード…封印!」

『Sealing』

 そこに、タイミングを測っていたなのはが魔法を放った。桜色の光がプール全体を包み込むほどに輝き、ジュエルシードに封印を施していく。
 それが収まった後には蛇のような異形の水は無く、プールは静かに水を湛え、ゆらゆらと電灯の光を照らし返していた。



「お疲れ様でした。5つ目のジュエルシード、回収完了です」

「にゃあぁ〜、疲れたの」

「(フラッ、フラッ)」

 そう今までの成果を教えてくれたユーノの声を、なのはは目をこすりながら心底疲れたように、純吾は頭を大きくカクッカクッと揺らして、意識を夢の世界へ片足を突っ込みながら聞いていた。

 彼らは夜、それも深夜にほど近い時間にジュエルシードの封印を行っていた。それはこの時間になってから反応が見つかったためであるが、小学生であるなのはや年齢が逆行した純吾は、本来なら寝ていなければならない時間である。

 だから彼らにいつも以上に疲労がたまってしまい、どうしても眠気が出てしまう事は仕方のない事だろう。

「ま、明日が日曜日だって事が唯一の救いね。学校なんて気にしなくてゆっくり眠れるし」

 肩をすくめながらリリーが言う。彼女は今回出番が無かったし、そもそも悪魔である彼女はこの時間からが活動時間である。眠気や疲れは全くない。

「……と、言・う・わ・け・でっ! 早く家に帰って、一緒に寝ましょうね〜ジュンゴ〜♪」

 にへら〜、と先程までのけだるげな雰囲気を崩して、リリーは笑いながら純吾の頭を抱き寄せ、彼が寝ぼけている事を利用してそう提案する。

「……ん〜、お客さん? らっしゃーせ〜……」

 寝ぼけたまま返ってくる答えは、彼女が予想し、期待した通りのものだった。

「えっ、えっ? やっぱりジュンゴもそう思う? 私もジュンゴだったらいつでもウェルカムよ♪」

 ふらふら、イチャイチャ。
 そんなやり取りを前にして、なのははさっきよりもどっと疲れたような感じた。

「ほんっと、今日は疲れた気がするの……」

 そうしてため息と共に呟いた言葉は、静かな水面を湛えたプールを渡っていったのだった。





 その日曜日は、士郎が監
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