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ハイスクールD×D 万死ヲ刻ム者
第二十八話 聖剣
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球技大会も終わり結果は一誠や闇慈たちの活躍により優勝することが出来た。そして球技大会が終わると同時に待っていたかのように雨が降り始めた。外は雨の音しかしない。そんな中・・・

パンッ・・・

オカルト研究部の部室で乾いた音が響いた。リアスが誰かを平手打ちした音のようだ。しかし叩かれたのはイッセーではなく・・・祐斗だった。優勝はしたが祐斗はオカルト研究部に貢献せずに放心状態だった。一誠や闇慈も協力するように祐斗に促したが、結局協力はせずに終わった。そのことにイッセーと闇慈は苛立ちを抱えていた。

「どう?これで少しは目は覚めたかしら・・・?」

リアスはかなり怒っているようだった。しかし祐斗の顔には反省の表情を浮かべていなかった。

「もう良いですか?球技大会も終わりました。球技の練習もしなくていいでしょうし、夜の時間まで休ませてもらっていいですよね?少し疲れましたので普段の部活は休ませてください。昼間は申し訳ありませんでした。どうも調子が悪かったみたいです」

「木場。お前マジで最近変だぞ?」

「君には関係ないよ」

祐斗は一誠に作り笑顔で冷たく返した。闇慈はそのことに再び苛立ちを抱えてしまった。

「イッセーが心配しているのにそんな言い方はないと思うよ?祐斗」

「心配?誰が誰をだい?」

そのことを聞いた闇慈は祐斗の胸倉を掴みあげた。そのことに祐斗と闇慈以外の部員は驚きの表情を浮かべていた。心優しい闇慈はこんなことは滅多にしないが『仲間』のことを思っている気持ちを踏みにじる言動はどうしても許すことが出来なかった。そして少しドスの入った言葉で祐斗に話しかけた。

「祐斗。いい加減にしないと僕もキレるよ・・・?イッセーは祐斗のことを仲間だと思っているから心配しているのに君はその気持ちを踏みにじるつもり?」

「仲間か・・・」

そう言うと祐斗は闇慈の手を払いのけ、真剣な表情で闇慈と向き合った。

「闇慈君。僕はね、ここのところ基本的なことを思い出していたんだよ」

「基本的なこと?」

「僕がなんのために戦っているのかを・・・ね」

「リアス先輩のためじゃないの?」

「違う。僕は復讐のために生きている。聖剣エクスカリバー・・・。それを破壊するのが僕の戦う意味だ」

(エクスカリバー・・・だって!?)

この時に見た祐斗の表情が本当の祐斗の表情だと闇慈は感じていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「聖剣計画か・・・」

部活が終わり、闇慈は実家に足を進めていた。あの後、祐斗が居なくなるとリアスから祐斗の出生を聞いた。祐斗は教会が開発していた人工エクスカリバーの実験台にされていたこと。実験台にされていたのは祐斗だけではなくかなりの人数がいたらしいのだが適合者が
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