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フリージングとイレギュラー
狼は飼い馴らすことが出来ない
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エに情報開示を求め、ようやく全ゼネティックスに一本ずつ記録映像を送られてきたのであった。
学園の皆さんに見てもらうために、最初の一限目をお借りさせていただいた。


「皆さん、おはようございます。マーガレットです。今日は皆さんが知りたがっている“第10次ノヴァクラッシュ”の記録映像をお見せします。ただ、外部の者に漏洩させた場合、厳しい処分がありますので気を付けてください。………では、映像を流します」


そこから流れた映像は、想像を絶するものだった。
蒼騎先生、これがあなたの言っていた“鬼”なんですね………。
こんなの、確かに人じゃ出来ないですよ。
〜マーガレットside out〜


〜アーネットside〜
席に着いた私は、朝のHRで校長先生のアナウンスが流れて驚いたが、さらに驚いたのは真紅狼が一人で対処した“第10次ノヴァクラッシュ”の映像を見れることだった。


「………アーネット。貴女は真紅狼さんからどんな内容だったか、聞きましたか?」
「いや〜、真紅狼はそんなこと一言も喋らなかったよ」


その後、流された映像は目を疑う光景だった。
真紅狼が空中に浮かび、その後、弾丸のようにノヴァに突撃し、コアを貫通した後、地面から炎が噴き上がっていた。
そして、ノヴァが倒れ業火で燃やし尽くされている最中、ゆらりと紅い髪の男が立ち上がり、何もなかったように歩きだしている映像だった。


「これが………あの真紅狼?」
「すでに“人間”という枠を真紅狼さんは超えてます」


皆は一言も喋れなくなっていた。
当り前だ、先輩達が多大な犠牲を出してノヴァを倒しているのに、真紅狼はたった一人で一瞬でタイプSを屠っている。
しかも、大きな怪我を受けることなく、無傷の状態で。
映像の再生が終わった後、沈黙がクラスを支配していた。
その時、映像をみてどう思ったのか知らないが、一人の男子が呟いた。


「………化物みたいな強さじゃないか」
「………いや、本当に化物なのかもしれないぞ?」
「………でも、化物ならなんでノヴァを倒したの?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』


その疑問に皆黙る。
………真紅狼、これが貴方の言っていた喋っていない真実なの?
〜アーネットside out〜


〜???side〜
全ゼネティックスの流されている映像を見て私は、驚愕した。
彼が、シュバリエに来た時は目に掛けず、そのまま出て行ったが、この映像を見て改めて彼の脅威さが分かる。
これは、世界を動かすには十分な力の持ち主だ。
確か、彼は今ウェストゼネティックスで所属していたな………


「………どうにか彼の遺伝子を貰えないだろうか」


彼のクローンを大量生産出来れば、これから
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