暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十七話 帰って来た男達
[1/16]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
                  第四十七話 帰って来た男達
 地球圏降下を狙うネオ=ジオンの行動を抑止することになったロンド=ベルは月を離れそのまま地球に向かっていた。それを阻む者は今のところはいなかった。
「これでギガノスは当分動けないわね」
「そうですね」
 ルリはユリカにそう答えた。
「しかし油断はできません。敵はギガノスやネオ=ジオンだけではありません」
「ティターンズとかポセイダル軍とか?」
「はい。彼等の動きも無視できませんから。何をしてくるかわかりません」
「けれどティターンズも戦力の殆どを地球に送ってるんじゃなかったかしら」
 ハルカがそれを聞いてふと声をあげる。
「ザンスカールやクロスボーンの系列まで送ってるし。他に誰かいたっけ」
「彼がいます」
 ルリはハルカに対してそう答えた。
「彼って?」
「あれよ、ハルカさん」
 少し首を傾げさせたハルカにユリカがそう答えた。
「ほら、木星帰りの」
「ああ、パプテマス=シロッコですか」
「そういえば生きていましたね」
 メグミがそれを聞いて言った。
「木星の戦いでカミーユ中尉に撃墜されたけれど」
「はい。それでも彼は生きていました」
 ルリは静かにそう述べた。
「そしてまたティターンズに参加したのです」
「それで今は宇宙にいるのよね」
「はい」
「またジ=オに乗って来るのかしら。あれって確か滅茶苦茶強いのよね」
「運動性能でゼータガンダム、ライフルやビームソードでダブルゼータに匹敵します」
「凄いじゃない」
「しかも乗っているのがシロッコ大尉ですから。かなり危険です」
「それでその彼が私達の前に出て来る可能性があるのよね」
「はい」
「どれ位の割合で?」
「一〇〇パーセントです」
 ルリは静かにそう答えた。
「いずれは確実に出会うものと思われます」
「参ったわね、それは」
 ハルカはそれを聞いて困った顔を作った。
「私ああした女を食い物にするタイプって嫌なのよね」
「そうだったんですか」
「レディーファーストでなきゃね、やっぱり」
「はあ」
「その点うちの部隊は合格よね。美少年も多いし」
「藤原中尉なんてどうですか?それじゃあ」
「もう美少年じゃないと思うけれど」
「あ、すいません」
「けれど悪くないわね。ああしたワイルドな人も」
「問題は本人にあまりそうした話に興味がないってとこですね」
「そこがいいのよ。戦いだけを追い求める男って。それに声もいいわ」
「そういえばジュドー君に声似てますしね」
「そうでしょ。私あの二人の声って好きなのよね」
「カミーユ中尉やクワトロ大尉の声はどうですか?」
「あの二人もいいわよね。特にクワトロ大尉なんて何かこう大人の雰囲気が出ていて」
「いいですか」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ