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スーパーロボット大戦パーフェクト 第二次篇
第四十七話 帰って来た男達
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そうよ。メグミちゃんにもそうしたところはおいおいわかると思うわ」
「はあ」
「男ってのは外見だけじゃなくてね。声も大事なのよ」
「そんなものですか」
「何よりも大事なのはハートなのは言うまでもないけれど。ルリルリはそれについてどう思うかしら」
「私ですか」
「そうよ。まだそれがわからないかなあ」
「それは」
 ルリはそれを聞いてその頬を微かに赤らめさせた。
「あら、何かあるのかしら」
「嫌いじゃないです。一矢さんとエリカさんのそれを見ていると」
「あの二人はね」
 ハルカはそれを聞いてその切れ長の色気のある目をさらに細めさせた。
「見ているこっちが妬けちゃうわ。それに本当に応援したくなるわ」
「そうなのよね、あの二人って」
 ユリカもそれに頷く。
「最後には幸せになって欲しいわ、本当にね」
「そんなの心配いらねえよ」
 そこにリョーコが入って来た。見ればヒカルとイズミも一緒である。
「愛は勝つんだよ、絶対にな」
「リョーコさんいいこと言いますね」
「あったりまえだろ。正義と愛ってのはな、敵が強ければ強い程燃え上がるんだ。そして勝つんだよ」
「漫画みたいですね」
「漫画よりもずっといいもんさ。特にあの二人のはな」
 そう言ってニヤリと笑う。
「見ていてな。あんな純粋な奴等は見たことねえ。あたしも馬鹿だがもっと馬鹿なのがいたのも驚きだったが」
「馬鹿ですか」 
 ルリはそれを聞いてポツリと呟いた。
「この部隊は馬鹿しかいねえけれどな。けど一矢はその中でもとびっきりの馬鹿だよ」
「何か褒め言葉みたいですね」
「そうさ、褒めてるんだよ」
 ルリにそう言葉を返した。
「世の中利口な奴だけがいいんじゃねえんだ。馬鹿の方がずっといいんだ」
「それ、わかるようになりました」
「ルリルリもわかってきたじゃない」
「はい。私も馬鹿ですから」
「そうさ、ここには馬鹿しかいねえ。だから戦える」
「馬鹿ばっか。河馬ばっか馬鹿」
「・・・・・・だからよ、イズミ、強引過ぎて何が何だかわかんねえんだよ」
「それでもリョーコさんの言うことはわかりますよ」
「おっ、流石は熱血漫画家だな」
「はい。一矢さんとエリカさんのことが心から気になってるんですね」
「こっからどうなるかな。けれどあたしは確信してるんだ」
 またニヤリと笑った。
「あの二人は最後はハッピーエンドだ。地球人やバーム星人も関係ねえ」
「愛があればそんなもの」
「乗り越えられるんだよ、絶対にな!」
「いい言葉だ」
「あれ、リョーコさん今何か言いました?」
「え、いや」
 突如として聞こえてきた声に戸惑う。
「何も言ってねえけれどよ、あたしは」
「それは私だ」
 ノインがナデシコの艦橋にやって来た。
「声が似ているのでな。迷惑
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