第十七話 戦士達の集結その五
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「僕はハーフになりますけれど」
「それでも血が入ってるわよね」
「それは否定しません」
「それもあるからかしら」
若しファンガイアが来るならだとだ。英理子は話していく。
「ファンガイアなのね」
「それでそのファンガイアで来るならだ」
名護はさらに話す。
「やはり俺達と君達で力を合わせてだ」
「戦うしかないですね」
「そういうことになる」
名護は竜司にも話した。
「逆の場合でもそうだっただろうが」
「僕達がそちらの世界に行っててもですね」
「その可能性もあった」
「そうなった場合は」
「君達が俺達の世界で今の俺達の様になっていた」
立場が逆転する、そうなっていたというのだ。
「だが大きな違いはなかった筈だ」
「そうね。結局はね」
それは英理子も言う。
「だって。私達も名護さん達も人間なんだし」
「ローズも?」
「勿論よ」
英理子はすぐにローズの問いに答える。
「だって。ローズちゃんも心は人間なんだし」
「そうした意味では皆同じだ」
島は山かけうどんを食べつつだ。サフィやアイ達も見ていた。
そのうえでだ。彼は自分自身のことも話したのだった。
「かくいう俺もかつてはだ」
「あっ、ファンガイアだったんでしたね」
「いや、それではない」
竜司に断ってだ。さらに話すのだった。
「人というものがわかっていなかった」
「俺も同じだった」
名護も島のその言葉に続く。
「姿形の問題ではないということだ」
「大事なのは何か。心だったのだ」
名護はこう話してだ。ローズを見て言う。
「昔の俺なら君を攻撃していただろう」
「ローズを?」
「竜になれるな」
「一応。翼出せるよ」
「だからだ。それで君を攻撃していた」
それは確かにその通りだった。かつての名護はだ。
そしてそのかつての自分自身のことをだ。彼もまた話すのだった。
「過去に行きそこであるファンガイアと会いだ」
「それでなんですか」
「そのことがわかって」
「そのうえでもう一度渡君と会った」
名護の人生が変わった瞬間だった。それも大きくだ。
「過去の俺の行動が父と俺の運命まで変えるとは思わなかったが」
「ううん、名護さん若しもそこでそのファンガイアと御会いしなかったら」
ジョージは彼の話を聞きながら考える顔で述べる。
「ここにこうしていなかったかも知れませんね」
「俺は死んでいただろう」
「そこまでなんですか」
「名護さんの運命を変えたのね」
竜司も英理子も少し驚いた。二人の予想以上だったのだ。
それを聞いてだ。ローズも言うのだった。
「名護、幸せになれた」
「俺もそう思う」
「確か恵が」
「そうよ。私達夫婦よ」
恵からこのことを話す。
「色々あったけれど一緒になっ
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