第十七話 戦士達の集結その六
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「今はゆっくりと待とう」
「そうしますか」
マルガは恵にこう返す。今はだった。
彼等は待つしかできずにだ。そのうえでだ。
敵を待つ。そうして遂になのだった。
学校にその男が来た。黒い髪は奇麗に首のところで切り揃え黒い目に剣呑なものを漂わせている顔立ちだ。服は黒のスーツにネクタイだ。
彼がオニキスである。彼が来るとだ。
すぐに甲斐が彼のところに来てだ。こう言うのだった。
「御待ちしていました」
「俺を呼んだが」
「はい、貴方も是非にと思いまして」
「スサノオ?別の世界の神か」
オニキスは鋭い目で甲斐に対して尋ねた。
「連絡にはそうあったがな」
「はい、メールにあった通りです」
「人を見る為に仕掛けて来る神か」
そのことについてこう言及してからだ。
オニキスはその不敵な顔に不快なものを帯びさせてだ。そのうえでだ。
こうだ。甲斐に話すのだった。
「下らんな。俺は竜だ」
「そう御考えですね」
「言ったままだ。俺は竜だ」
また言うのである。
「人ではない」
「ではこのことは」
「しかし。俺にも仕掛けてくるのだな」
「おそらくは」
「気に入らん。そうした相手はな」
これがオニキスの返答だった。
「倒す。そうする」
「では今回は」
「俺は俺だが一緒にいさせてもらう」
ズボンのポケットに両手を突っ込んだままでだった。
彼は言いだ。そうしてだった。
竜司達のところに来てだ。こう話すのだった。
「俺はスサノオを退ける」
「素直じゃないわね。協力するとか仲間に入れてくれとかじゃないのね」
「俺は誰とも群れはしない」
英理子に対してもこう言うのである。
「しかしだ。スサノオが俺を試すというのならだ」
「戦うっていうのね」
「俺を試すとはいい度胸だ」
プライドからだ。述べたのである。
「その際は容赦しない、それだけだ」
「じゃああんたは別行動なの?」
静香がそのオニキスに尋ねた。
「そうするの?」
「いや、ここにいればスサノオが来るのだな」
「そうよ。その通りよ」
「それならだ。ここにいる」
オニキスは静香にこう答えた。
「協力はしないがな」
「何かこういう人いるよね」
「そやな」
オニキスの話を聞いてからだ。静香と襟立は二人で話した。
「素直じゃないっていうか協調性ないっていうか」
「ライダーでもおるしな」
「仮面ライダーか」
オニキスはその言葉に耳を止めてだ。それからだ。
紅達に顔を向けてだ。こんなことを言った。
「御前等についても興味はない」
「あくまで君一人なんだな」
「そのことを言っておく」
登に対してもこうだった。
「戦いに協力することもしない」
「それならそれでいい」
登もオニキスに何も求めて
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