第十六話 四人の竜その七
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そうしてだ。紅達に話すのだった。
「信じられるわよ」
「信じてくれるんですか」
「だってね。世の中色々とあるし」
その笑顔で言う英理子だった。
「私もそれだけの人生経験積んできてるのよ」
「有り難うございます。じゃあ」
「ええ。それでスサノオよね」
「はい、そのスサノオです」
「何かね。嫌な奴よね」
英理子から見るとだ。そうだったのである。
「色々仕掛けて人間を見るって」
「っていうか何なのよそいつ」
ローズと同じ位小柄で水色の短い髪と赤い目のだ。白い肌の何処か生意気そうな感じの少女だった。彼女がむくれた顔で言うのだった。
「サフィ達を見て楽しみたいっていうのは」
「そやからそいつはめっちゃ退屈やねんや」
襟立はこうそのサフィにも話す。
「そやから人間を見て退屈を紛らせるんや」
「やっぱり嫌な奴じゃない」
「そうよね」
サフィは英理子の隣に来ていた。そのうえで彼女と話すのだった。
「そんな奴さっさとやっつけちゃいたいけれど」
「そうよ。さっさと倒して終わりにしたいけれど」
「けれどそれどうするの?」
ローズはあっさりと核心を指摘した。当然彼女もいるのだ。
「スサノオは他の世界にいるんでしょ?次元?」
「そう、次元よ」
ピンクのやけに波がかった長い髪にだ。青緑の目に眼鏡をかけている。顔立ちは整っているが表情が何処か危うい感じの女だった。
白衣の下に紅いミニのチャイナドレスというかなり風変わりな格好をしている。竜司やローズの仲間の一人であるビアンカである。
彼女がだ。次元を話に出して来たのだった。英理子の傍に肘をかけて紅茶のカップを手にしている。そうしながらの言葉である。
「私達がいる次元とは全然違う次元に隔離されてるのよね、スサノオって」
「そうだ」
名護がビアンカのその問いに答える。
「その通りだ」
「それじゃあどうしようもないから」
ビアンカはスサノオを倒すこと自体はすぐに諦めてこう言った。
そうしてだ。そのうえでだった。
竜司達にだ。こう提案するのだった。
「こっちのスサノオを倒しましょう」
「僕達の世界に干渉してきているですか」
「そのスサノオをなのね」
「ええ。スサノオの分身?っていうか端末みたいなのが送られてるのは間違いないから」
ビアンカは竜司と英理子に話していく。
「その端末を潰すべきね」
「そうですね。こっちの世界のスサノオなら何とかなりますね」
「やっつけることも」
「そう、それをどうするかだ」
登がここで話す。
「この世界のスサノオは必ず君達に仕掛けてくる」
「あれっ、じゃああれじゃない」
それを聞いて言ったのはだ。ブラウンのポニーテールのを持つ少女だった。目は右がトパーズ、左がサファイアとなっている。何
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