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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第十六話 四人の竜その八
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「それじゃあローズ達にとって」
「いえ、普段ならそうでしょうが」
「今はですか」
「この方々がおられますので」
 ここで紅達を見て言うのだった。
「ですから心配は無用かと」
「それに私達だってね」
 英理子もここで言う。
「はいそうですかってやられるつもりはないしね」
「はい、ですから」
 それでだと話す戸倉だった。
「是非共です。迎え撃ちましょう」
「ローズやられない」
 ローズもここでこう言った。
「スサノオなんかにやられないから」
「そうよ。誰がやられるものですか」
 サフィもムキになっていた。
「スサノオなんてぎったんぎったんにしてやるんだから」
「その意気だな。しかしだ」
 名護が言った。
「今は迂闊に動いては駄目だ」
「そうね。慎重に身構えておくべきね」
 英理子も名護のその考えに賛成して頷く。
 そうしてだ。こうローズ達三人の竜に言うのだった。アイも見て。
「スサノオが狙っているのは貴女達よ」
「ローズ達を」
「それ以外に有り得ないわ」
 こうだ。断言さえするのだった。
「だって。スサノオは人間を見ているのよ」
「私は狼なんだが」
 ここでこう言ったのはアイだった。
「それでもなのか」
「だから。紅君達が言ってるじゃない」
 英理子は優しい顔でアイを見てだ。そのうえで言うのだった。
「姿形が変わっててもね」
「心が人間ならか」
「そう、人間なのよ」
「じゃあローズも?」
「サフィもなんだ」
「勿論マルガもね」
 彼女もだというのである。
「人間なのよ」
「人間とは何かといいますと」
 戸塚もここでローズ達に話す。
「結局のところ生物学的な問題ではないのです」
「精神的なものでね」
 英理子もそうした意味で紅達と同じ考えだった。その考えをだ。
 ローズやアイ達にだ。あらためて話すのだった。
「人間でも最低な人間っているじゃない」
「そうですね。中には本当に」
「人間の屑っていうかね」
 英理子は今度は竜司に話していく。
「もう人間止めましたって感じのがいるじゃない」
「俺達の世界にもそうした奴は結構いる」
 登が話す。
「そうした奴こそ人間じゃない」
「心が。本当に意味でファンガイアになってしまったっていうのかしら」
 英理子はあえてだ。ファンガイアを話に出してみせた。
「そういう感じかしら」
「そうだ。ファンガイアとは何か」
 そのファンガイアに他ならない登の話だ。
「人間が少し外見が違うだけだった」
「だから君は人間なのね」
「そうだ。俺は人間だ」
 登は英理子の問いにはっきりと言い切った。
「それがわかった」
「人間っていうのはあれですね」
 ここで言ったのは竜司だった。彼は考える顔でソファーに座っている。そ
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