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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第100話:若者たちの訓練について
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・・・翌日。

俺は、前日と同じくはやてに呼び出されて、艦長室に向かった。
部屋に入ると、フォワードの隊長・副隊長が勢ぞろいしていた。

「おやおや。お偉方が勢ぞろいですか・・・」

「何言うてんの。ゲオルグくんがそのお偉方のナンバー2やで」

呆れたような口調で、はやてが話しかけてきた。

「それは知らなかったな。びっくりだよ」

「冗談口はそれくらいにしておけ。皆忙しい。お前も含めてな」

冷ややかな声がした方に目を向けると、声に負けず劣らずの冷たい目で
シグナムが俺を見ていた。

「それは失礼」

俺は隊長・副隊長たちの輪の中に入っていく。

「それでや。今日はなのはちゃんの招集で集まってもらったんやけど、
 協議内容をはなしてくれるか?なのはちゃん」

なのはは、はやてに向かって頷くと話を始めた。
俺自身は前夜に聞いたのと同じ内容なので、特に目新しいことはない。
ヴィータとフェイトも俺と同じようで、落ち着いてなのはの話に
耳を傾けているようだ。
なのはの話が終わると、艦長室はしばしの沈黙に包まれた。
静寂ののち、最初に口を開いたのははやてだった。

「うーん。そこまでするんはどうやろか?」

「どういうこと?」

なのはは首を傾げてはやてを見る。

「魔導師ランク試験っちゅうのは、実力を見るためのもんやろ。
 そやったら、あんまり対策立てて訓練するっちゅうのは、ええことやない。
 そう思うんやけど・・・」

「そうかなぁ・・・」

はやての言葉に納得していないのか、なのはは渋い顔をする。

「わたしは、あの子たちに教えられることは全部伝えたいの」

「なのはちゃんの気持ちはわかるけど、あんまり肩入れしすぎるのは
 ようないと思うで」

「でも、あの子たちはわたし達の仲間で教え子なんだよ。
 今までだって、いろんなことを教え込んできたのに、
 なんで今回はだめなの?」

「今までの訓練は、部隊戦力の増強のためにやってきたことやろ。
 それは戦闘部隊として必要なことやからええねんって。
 そやけど今回は違うやろ。今までの訓練の延長ならともかく、
 試験対策のための特別な訓練をやるっちゅうのはな・・・」

はやてが言うのは正論だと思った。
だが、なのはの思いもわかるだけに、俺の心情は複雑だ。

「なのはには悪いんだけど、私ははやての意見に賛成かな」

フェイトの言葉に、なのはは意外そうな表情を見せる。

「フェイトちゃんはエリオやキャロを助けてあげたくないの?」

「もちろん助けてあげたいよ。でも、はやての言うようにあんまり
 深入りしない方がいいと思うんだ。私の立場ならなおのことね」

「そっか・・・。そうな
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