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夢幻水滸伝
第二百九十四話 フィラデルフィアのアサシンその十

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「賊やモンスターも加えて」
「そちらからもですね」
「戦力をアップさせる、あと今は皮の装備で銃も古いもんやが」
 装備の話もした。
「そちらもな」
「改善しますか」
「鉄の装備にして射程の長い銃にしてく」
 具体的な改善の方法を話した。
「そうしてくわ」
「そうですか、装備もですか」
「改善してくで」
「その予算もですね」
「しっかりとな」
 軍事費の話もした。
「確保してな」
「改善を推し進めていきますね」
「装備がええとな」
「その分軍は強くなります」
「将兵一人一人がそうなっていってな」
 それ故にというのだ。
「かなり違う」
「左様ですね」
「そやから鉄の装備にな」
「代えていき」
「そのうえで訓練も増やして」
 今以上にというのだ。
「強うするで」
「いいことです、では」
「ああ、軍の強化もな」
「その様にしてですね」
「推し進めてくで」
「わかりました」
 こうした話をしてそのうえでだった。
 エミリーは賊やモンスターの征伐も進めていき実際に罪が軽い賊の者は軍に入れモンスターも降る者は受け入れていった。
 軍は厳しい訓練を行わせ軍律は厳しくしてだった。
 装備も整えていったが。
「お金がかかりますね」
「それはな」
 エミリーは自身の執務室で自分の席の上にいる首に答えた。
「しゃあないわ」
「軍隊というものはお金がかかる」
「そのことはな」
「当然ですか」
「ああ、教育と軍隊はな」
 この二つはというのだ。
「ほんまにな」
「お金がかかりますね」
「そや、それでや」
「このことは当然としてですね」
「やってくで、それで州の東はおおよそ掌握したけどな」
 エミリーは今度は勢力圏の話をした。
「これからはな」
「州の西にもですね」
「勢力を拡大させていって」
「統一ですね」
「そうするで、このペンシルバニア州は人が多い」
 エミリーは確かな声で話した。
「それだけにな」
「統一するとですね」
「かなりの勢力になる」
「そうですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「まずは州の統一ですね」
「それを進めていくで」
「わかりました、これまで戦はです」
 ペンシルバニア州東部を掌握する中でというのだ。
「殆どなかったですね」
「街や村を攻めることはな」
「はい、賊やモンスターの征伐がです」
「多いな」
「これがです」
 こう言うのだった。
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