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夢幻水滸伝
第二百九十四話 フィラデルフィアのアサシンその九

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「賊や」
「そうした者達で」
「降る相手はな」
「受け入れて」
「武器を持たん相手はな」
「攻めないですね」
「無力な相手をいじめるなんてな」
 エミリーは眉を顰めさせて話した。
「そんな恰好悪いことはや」
「されないですね」
「そや」
 絶対にというのだ。
「私はな」
「お見事です、それこそがです」
 市長はエミリーの言葉をここまで聞いて強い表情で頷きつつ述べた。
「星の方としてです」
「正しいか」
「はい」
 まさにというのだ。
「それこそがです」
「そうか、ほなな」
「このままですね」
「進むわ」 
 市長の言葉も受けてだ、エミリーは述べた。
「私もな」
「そうされますね」
「そしてな」
 エミリーもまた強い声で述べた。
「この世界をな」
「救われますね」
「そうさせてもらうわ、そやからこの世界に来たし」
 それ故にというのだ。
「私はな」
「まずはですね」
「このペンシルバニア州をな」
 是非にというのだ。
「統一するわ」
「お願いします」
「そういうことでな」
 市長にこう話してだった。
 エミリーは実際に勢力圏の内政を産業やインフラ、治安等を発展させ整えさせていって安全かつ豊かにさせていった。
 そしてだ、周の街や村に使者を送り降る様に言っていき。
「賊やモンスターもですね」
「討伐してな」 
 エミリーは市長に昼食の場で話した。
「降るモンスターは迎え入れて」
「軍に加え」
「賊もな」
 彼等もというのだ。
「罪が軽いんやったら」
「軍に迎え入れますか」
「そうしてくわ」
 市長にドーナツを食べながら話した、コーヒーを飲みそちらも楽しみながらそのうえで話をしているのだ。
「ただ征伐するだけやなくてな」
「軍にも加えて」
「それから鍛えなおしてな」
 元賊だった者をというのだ。
「それでな」
「そのうえで戦力にしますね」
 市長もドーナツを食べつつ応えた。
「彼等も」
「そうしてくで、賊と言うてもな」
「ただ征伐するだけではなく」
「それで治安を改善するだけやなくてな」
「軍の戦力アップにもですね」
「してくんや」
 オールドファッションを食べつつ市長に話した。
「これからな」
「軍は必要です」
 市長はフレンチショコラを食べつつ頷いて述べた。
「どうしても」
「国防にな」
「それに勢力を拡大されるなら」
「幾らもあるさかいな」
「だからですね」
「そや、募集すると共にな」
 兵達をというのだ。
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