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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第84話:副部隊長再復帰
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ん事件の裾野が広すぎてな・・・往生してるわ。
 ま、そんなわけでグリフィスくんも私のサポートで手いっぱいやし
 ゲオルグくんにも苦労をかけるけど頼むわ」

はやてはそう言って俺に向かって頭を下げた。

「指揮官がそう簡単に部下に頭を下げるなよ。
 部隊の運営関係は今までもやってきたことだし、隊舎の再建工事は
 業者との折衝がメインだろ。なのはももう少しで退院してくるだろうし」

「そうやね。捜査関係も捜査部と査察部に引き継げる状態まで持っていけば
 あとは私らの手を離れるから、もう少しの辛抱やわ」

「だな。まあ後1か月ってとこか」

「そうやね。あ、それと言い忘れてたんやけど、6課の来年3月での解散が
 正式に決まったから」

「そっか。ま、もともとその予定だったんだしな」

「ま、とはいえちょっとさみしいわな。これだけ実績を上げたのに
 解散っちゅうのも」

「まあそれは仕方ないよ。上には上の思惑があるだろうし」

俺がそう言うと、はやては少し前かがみになって俺の方に顔を寄せる。

「それなんやけど。どうも、管理局全体で大きな組織体系の変更が
 あるらしいんよ」

「・・・どういうことだ?」

「いや、私もクロノくんからちらっと聞いただけなんやけど、
 今回の事件の遠因に、上層部の人事の硬直化が挙げられてるらしくて、
 もうちょっと風通しのいい人事体系にしたいらしいんよ」

「いいことじゃん」

「まあそうやねんけど、どんな改革になるんか興味ない?」

「興味はあるよ。でも、俺も所詮管理局全体から見れば下っ端だからさ」

「それは私も一緒やけどね。ま、今からそんなこと気にしててもしゃあないか」

「そうだよ。そういうデカい話しは偉い人に任せとけばいいのさ」

「そらごもっともやね。それはともかく、またよろしくな」

「ああ、こちらこそ。じゃあな」

「うん」

そして俺ははやてと別れ、副長室へと向かった。



1カ月ぶり副長室に戻った俺は、まず端末を開いてメールを確認する。
そこにあったのは山のような未読メールの嵐だった。

(790通って・・・・やるしかないよな・・・はぁ・・・)

最初は1週間以上前のメールはすべて削除してしまおうかとも思ったのだが、
直近1週間の重要そうなメールを見ると、ほとんどがそれ以上前からの経緯を
把握していないと処理のしようがなさそうだったので、まずは明らかに
読む必要のないお知らせのようなメールをサクサクと削除していく。
1時間ほどその作業を続けると、残ったメールは350通。

(半分以上は読む必要のないメールってことかよ・・・ったく)

俺は舌打ちして次に、最近のメールの中で最も重要
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