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夢幻水滸伝
第二百七十九話 二つの会談その二

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「それを比較しましても」
「わしにはか」
「勝てません」
 戦をしてもというのだ。
「そやからです」
「戦うよりもか」
「協調をです」
 それをというのだ。
「願います、それに」
「それに?」
「貴方もワテクシがその選択をすることをお考えでしたね」
「そや」
 メルヴィルは笑顔で答えた。
「実際な」
「左様ですね」
「自分と戦わん様にや」
「マサチューセッツ州を囲む様にしてですね」
「他の州を掌握してや」
「ワテクシにプレッシャーをかけてましたね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「こうしてや」
「会談で済めばですね」
「ええと思ってた」
「ワテクシはその戦略にまんまと嵌った」
「悪く言うとそうなる」
 メルヴィルも笑って否定しなかった。
「まさにな」
「そうですね、貴方は戦略ではワテクシより遥かに上です」
 まさにとだ、ボーム自身が認めた。
「やはり」
「そうなんやな」
「そして政もです」
 こちらもというのだ。
「ワテクシよりも上です」
「神星やから能力も高くてか」
「そちらの方も」
「そやねんな」
「そうしたことを見まして」
 それでというのだ。
「これからはです」
「わしと一緒にやってくか」
「そうしたいと考えています」
「そういうことか」
「それでお返事は」
「願ったり適ったりや」
 満面の笑顔で大きな牛肉にかぶりついた、そうして思い切り食い千切りそのうえで噛みつつ話した。
「それやとこれからな」
「一緒にですね」
「やってこな」
「それでは」
「一人より二人やからな」
「だからこそですね」
「これからは一緒にやってこな」 
 ボームに肉を食べつつ話した。
「仲良うな」
「そうしましょう、では」
「ああ、アメリカの統一とな」
「この世界を救うことを」
「やってこうな」
「そうしましょう」 
 笑顔で話してだった。
 メルヴィルとボームは共にバーベキューを食べ酒を楽しみつつ盟約を結んだ、そうして飲んで食べ終わるとだった。
 デザートのアイスクリームをやはり気障なポーズで食べつつだ、ボームは言った。
「こうして最後はです」
「デザートやな」
「特にです」 
 何と言ってもというのだ。
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