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夢幻水滸伝
第二百七十九話 二つの会談その一
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                第二百七十九話  二つの会談
 メルヴィルはまずはボームとの会談に赴いた、それで自分の拠点であるニューヨーク州とボームが治めるマサチューセッツ州の境に赴くと。
 そこにそれぞれの州の官吏達がもういて会談の準備を整えていてだった。
 ボームもいた、ボームはメルヴィルを見ると笑顔で言ってきた。
「こちらの世界でははじめまして」
「こっちこそはじめましてや」
 メルヴィルも笑顔で応えた。
「元気そうで何よりな」
「貴方も」
「この通り元気や、それでな」
「はい、これよりですね」
「肉とか野菜焼いてや」
 見ればそちらの準備も出来ている。
「そのうえでや」
「食べつつですね」
「酒もあるしな」
 見ればビールやワイン、バーボン等も用意されている。
「まあ公の会談なんて派手に飲めんが」
「それでもですね」
「気兼ねなくな」
「起きた世界でそうしている様に」
「楽しくや」
「お話していきますか」
「そうしよな」
「それでは」
 笑顔で話してだった。
 二人は早速牛肉や鶏肉それにピーマンや人参を一緒に焼いてだった。
 ソースに漬けて食べてだ、ビールやワインを飲みつつ話に入った。まずはメルヴィルからボームに言ってきた。
「これからのことやが」
「はい、ワテクシ達はですね」
「どないしてくかや」
「ワテクシの答えは出ていますよ」
 ボームは気障にポーズを決めて答えた。
「既に」
「ほなその答えは何や」
「一緒にやっていきませんか」
「仲良うか」
「はい、ワテクシは科学は好きですが」
 それでもというのだ。
「戦は好きやあらへんので」
「それでやな」
「戦なくです」
「わしとか」
「共にこの世界を救いたいです」
「そやねんな」
「そもそもワテクシ戦は専門やないです」 
 気取ってワインを飲みつつ話した、今度はそうした。
「あくまで、です」
「科学者やな」
「そちらが専門なので」
「戦にも科学は必要やがな」
「やはり第一はです」
「文明の発展か」
「それに用いるのが一番なので」
 そう考えているからだというのだ。
「そやからです」
「わしとか」
「これから共にことを進めたいです、それに」
 ボームはさらに話した。
「ワテクシと貴方が戦っても負けます」
「わしには勝てへんか」
「はい」
 一言で答えた。
「ワテクシは科学者、貴方はガンマンで」
「わしは六将星の一人でか」
「こと戦では数段上です」 
 メルヴィルの方がというのだ。
「だからこそ貴方は既に五つの州を掌握しています」
「ニューヨークにやな」
 メルヴィルも応えて述べた。
「コネチカットにニュージャージ、バーモンドに」
「ロードアイランドと」
「そこ
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