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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第四話『地を這う悪魔』
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 それは、陽気な日差しの指す日の出来事であった。
 「やっぱり登山は、こういう晴れた日のほうがいいよな。」
 「ああ、景色も澄んでいるから目得る町並みも全然違う。」
 「それに、温かいから日中は山冷えもしにくいしね。」
 「登山最高!」
 とある大学の登山サークルのメンバーである男女四人のがループが休日を利用して登山を楽しんでいた。
 「それにしても、東京もまだまだ捨てられたものじゃないな。」
 「こうして山だってあるものね。」
 「この自然の中から見る町並みが、登山の醍醐味だしな。」 
 登山グループとメンバーたちは談笑をしている。しかし、その中の一人が喋らないことに、話していた三人は違和感を覚える。
 「なあ、ミカ。ここはお前が来たいって言っていた場所だろ。なんで黙ってんだよ。」
 男子の一人が揺さぶるが、すでにその女子の息は絶えていた。
 「ひっ!死んでる!」
 揺さぶった男子の怯えた声を聞き、残る二人は不審がる。
 「確かに、山冷えした体温じゃない。」
 「でもどうして?」
 しかし、女子の亡骸に触れ、事実を確認すると三人は怯える。するとそこに、何かをズルズルと引きずる音が聞こえてくる。
 「なんだ!」
 男子の一人が音のする方を向くとネオゴルゴム怪人、ヤマビル怪人が黄土色のブヨブヨとした体を持ち上げて迫ってきていた。
 「イヤー!」
 その姿を見た女子の悲鳴を最後に、残る三人も、すでにヤマビル怪人によって血を吸われた女子と同じ結末をたどったのだった。

 翌日、山で起きた吸血事件は数日にわたって起きている連続怪事件として報道された。
 「アニキ、山で血をすべて抜かれて死んでいるって、やっぱりネオゴルゴムの仕業なんじゃないのか?」
 「そうだな。血液をすべて抜き取るなんてことは相当な技術者でないと難しい。きっとネオゴルゴムの仕業だろう。だが、ネオゴルゴムはどうしてこんな事をするんだ?」
 光太郎達もまた、この事件にネオゴルゴムの影を見るが、少ない情報から意図を察知できずにいた。
 「気がかりなのは、今まで起きた五件、全部が天竺山で起きているの。もしかしたら、そこにネオゴルゴムにとって大切な何かがあるのかも。」
 杏子はこれまで判明していることから、ある可能性を見つける。
 「ありがとう、杏子ちゃん。ちょっと調べてみるよ。」
 光太郎はそのままキャピトラを出て、事件の現場となった天竺山へ向かった。

 場所は変わりネオゴルゴムの研究施設、そこにヤマビル怪人はいた。
 「どうだ、血液の入手は順調か?」
 「ええ、これだけの量があれば冷凍保存されている分も含めて最低でも二年間の栄養はまかなえます。」
 ソフィルの質問に科学者は血液と薬品を混ぜ合わせた水溶液にゴルゴム怪人達の主食であるゴルゴ
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