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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第四話『地を這う悪魔』
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メスの実を浮かべながら答える。
 「まさか、品種改良でゴルゴメスの実を水耕栽培可能な品種に作り変えるとは。」
 「私の技術力は、ネオゴルゴムのように理解ある場所で初めて役に立ちますから。」
 「そうか。だが、怪人達の寿命は長い。より多くの血液が必要だ。ヤマビル怪人、血液を吐き出し終えたらもう一度外へ出るのだ。」
 ソフィルの指示を受け、ヤマビル怪人は再び天竺山へ出向いた。

 光太郎は天竺山へ到着し、登山コースを登ってゆく。
 「ここが事件現場になっている場所か。」
 光太郎は念入りに現場を調べるが、特に気になるものをみつけられずにいる。すると、
 「たすけて!」
 近くで悲鳴が聞こえ、光太郎が向かうと、女性がヤマビル怪人に吸血されている場面に出くわし、光太郎はすかさず女性からヤマビル怪人を引き剥がす。
 「光太郎…おにいちゃん?」
 女性はそのまま意識を失う。
 「変身!」
 光太郎はロボライダーへ変身し、ヤマビル怪人を殴るが、一切の手応えを感じることがなかった。
 「柔らかすぎて、攻撃が通らない!」
 ロボライダーは何度も攻撃を加えるが、ヤマビル怪人に明確なダメージとなる一撃を浴びせることはできなかった。
 「ググッ…」
 ヤマビル怪人は吸血後の重たい体で這うように移動してゆく。
 「こうなれば!」
 ロボライダーはボルティックシューターで腹部をかするように撃つが、ヤマビル怪人の逃走を止めることはできなかった。
 「そういえば、さっき俺のことをお兄ちゃんって言っていた。もしかして、ひとみちゃんか?」
 光太郎は変身を解除し、姪であるひとみを病院へ連れて行くのだった。
 「よかった。なんとか一命を取り留めることはできた。」
 ひとみは緊急的に輸血を受け、現在は病室で眠りに付き、光太郎が安堵していると、ひとみと同年代の男性が部屋へ入ってくる。
 「あなたが妻を運んでくれたんですね。ありがとうございます。」
 ひとみの夫は光太郎に深々と頭を下げる。
 「頭を上げてください。まさか、姪が襲われているとは思いもしませんでしたよ。」
 「姪?まさか、あんたが噂の南光太郎、仮面ライダーBLACK RXか?」
 ひとみの夫は光太郎の言葉に驚く。
 「はい、そうですが。」
 「だったら、もううちと関わらないでくれ!妻だってきっと、あんたの関係者だから襲われたんだ!」
 ひとみの夫は態度を急変させる。
 「そんな、いきなりどうしたんですか!」
 態度の変わり具合に光太郎も困惑する。
 「クライシスに親を殺された辛さが、あんたにわかるわけ無いだろ!あんたにとっては、怪人を倒せばそれで終わりかもしれないけど、家族を奪われた俺達には終わりなんてないんだ!解ったらさっさと帰ってくれ!」
 ひとみの夫は光太郎を病
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