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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第28話:ティアナの過去
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件についてもね」

「なんで教えてくれなかったの?」

「1つには個人情報だから軽々に話す気にはなれなかった。
 あと1つは,これがここまで大きな問題になるとは認識してなかった」

俺がそう言うとなおもなのはが食ってかかろうとしたが,
はやてがそれを遮った。

「それに関しては今更やし,ゲオルグくんの判断もその時点では
 誤りやったとは言えんやろ。現に問題が顕在化したんは今回が
 初めてやったし。それより,ゲオルグくん」

はやてはそう言うと俺の顔を見つめた。

「さっきゲオルグくんは,事故やのうて事件って言ったな。
 ちゅうことは,ティーダ・ランスターの死亡には何か
 裏があるんか?」

はやてがそう言うと,全員の目が俺に集中した。

「まあな」

「説明してくれるか」

はやてがそう言うと,俺は一度深呼吸をしてから話し始めた。

「細かい話は省くけど,ティーダ・ランスターの遺体に残されていた傷と
 ティーダ・ランスターが追っていた違法魔導師の能力を比較してみると
 両者に齟齬があることが判明している。
 このことは事故調査委員会でも議題に上がってるんだが,
 追加調査をしようとしたところで,何者かの圧力によって
 調査が打ち切られてる。
 で,結局事故原因はティーダ・ランスターの独断先行と
 能力不足という結論で調査は終了。
 挙句に地上本部上層部からさっきのようなコメントが出た訳だ」

俺がそこまで話すと,はやて以外の全員が目を丸くしていた。

「その圧力っちゅうのはどこから?」

「はやての疑問はもっともだけど,さすがにそれは記録に残ってない。
 だからここから話すことは,俺の推測なんだけど・・・」

「ええよ。話して」

「事故調査委員会に圧力をかけられると言えば,地上本部の上層部あるいは
 管理局中央の上層部しかない。本局がこの件に介入する権限はないからな。
 それに加えて地上本部上層部から意図的とも思えるようなコメントが
 出ていることから考えると・・・」

「地上本部のトップに近い何者かが圧力をかけた可能性が高いっちゅうわけか」

「ああ。まぁ,その地上本部上層部の何者かがさらに上から圧力を受けている
 可能性は否定できないけどな」

俺がそう言うとはやては腕を組んで考え始めた。

「そやけど,地上本部の上層部なんてゲイズ中将のイエスマンの巣窟やろ?
 っちゅうことは,圧力の出処は・・・」

「まぁ必然的にそうなるわな」

俺がそう言うと,部屋の中はしんと静まり返った。
しばらく全員が黙り込んでいたが,フェイトが俺に目を向けてきた。

「でも,よくここまでの情報を集められたね。ゲオルグ」

「そら,ゲオルグ
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