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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第16話:シュミット式鬼ごっこ
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まれ,スタート3分後に撃墜。

エリオは,俺が逃げる方にまっすぐ追いかけてきたところで,
正面からガジェットに攻撃され,逃げた先でバインドに捕まり
スタート5分後に失格。

ティアナは,隠れて俺を狙撃しようとしていたところ,
背後からガジェットに攻撃されスタート7分後に撃墜。

一番粘ったのはキャロだったが,ガジェット10機に逆に追い回され,
袋小路に追い詰められたところでスタート10分後に撃墜という結果だった。

『そんなこと言ったって・・・』

『攻撃をかわした先にバインドがあるなんて・・・』

『なんで私のいる場所がわかったのよ・・・』

『ガジェット10機を同時に相手になんて・・・』

「まだ時間あるから反省会やるぞー。全員スタート地点に集合」

『『『『・・・はい』』』』

フォワード4人の返事は元気が無かった。


俺がスタート地点に戻ると,なのはがニヤニヤ笑いながら話しかけてきた。

「手加減なし?」

「アホか。すげー手加減してるよ。あいつらが素直すぎんの」

「にゃはは,ゲオルグくんは性格悪いからね」

「人聞きの悪いこと言うな」

俺となのはがそんな会話をしていると,一人また一人と
フォワード達が帰ってきた。


「よし,じゃあ反省会な。
 まず,今回俺がとった戦術について説明するな。
 基本的には,各人に連携した戦術をとらせずに各個撃破を狙った。
 つまり,短絡的に俺を見たら俺についてきそうなスバルやエリオの前に
 姿を見せたのは,スバル・エリオとティアナ・キャロを引き離すために
 わざと自分を餌にしたわけだ。
 さらに,お前らの今までの訓練での動き方の傾向から,設置型バインドの
 設置位置を決めて,それに合わせてガジェットを操作してた。
 ま,結果的にお前らはまんまとそれにはまった訳だ」

俺がそう言うと,フォワード陣はシュンとしてしまった。

「じゃあ,それぞれ自分の戦闘について反省の弁を述べてみ。
 んじゃ,やられた順ってことでまずはスバル」
 
俺がスバルに振ると,スバルは首を横に振った。
「なんで自分がやられたのかもわかんないです。
 ゲオルグさんを追いかけてたらなぜか囲まれてたって感じなんで・・・」

なのはの方をちらっと見ると,苦笑しながら俺にどうぞと合図をした。

「スバルは問題外だね。だから俺からは一言だけ。Bランク試験のときに
 俺が言ったことを思い出そう。んじゃ次,エリオ」

エリオもスバルと同じで首を横に振った。
「僕もスバルさんと同じですね。ガジェットの攻撃をかわして着地したら
 なぜかバインドにかかってました。何が悪かったのかもわかりません」

「うん。エリオもスバルと同じ
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