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Fate/WizarDragonknight
御神木
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ィザーソードガンの手のオブジェを開いた。

『ハリケーン スラッシュストライク』

 風を纏うウィザードは、その場で回転。名の通り竜巻のごとく、武神鎧武、そしてブライを切り裂いた。

「キサマ……!」
「悪いな。たまたま近くにいたお前が悪い」
「いいだろう。やはりヤマタノオロチよりも先にキサマを……」
「なかなかに強敵なり、異世界の武神共!」
「お前は少し黙ってて!」
「キサマは黙っていろ!」

 ウィザードとブライはそれぞれの剣を切り開き、その本体を唐縦割り。
 火花が散った武神鎧武へ、さらにウィザードはキックを見舞う。

『チョーイイネ キックストライク サイコー』

 ウィザードの足元に、風の魔法陣が浮かび上がる。
 慣れた動きでスカートをなびかせ、右足に力を込めていく。
 だが。

「無駄だ! 武神ウィザード!」

 武神鎧武がその二本の剣を底で組み合わせる。さらに、ベルトに装着しているブラッドオレンジのアイテムを取り外し、無双セイバーの取り付け口に接続させた。

『一 十 百 ブラッドオレンジ スカッシュ』
「でえええええい!」
「ブライナックル!」

 ブライの手より放たれた無数の拳が、武神鎧武の攻撃を防ぐ。
 さらに、そこに生じた隙へ、ウィザードが風の必殺技を命中させた。

「ぐっ!」
「はあああああああああああああああああああああああああっ!」

 ウィザードの風は、背中から噴射させるように進んでいく。そのまま武神鎧武を蹴り飛ばし、爆発。そのまま燃え続ける武神鎧武が、ラプラスが開いた門から転落していった。

「やった……?」

 ストライクウィザードを放ったままの体勢で、ウィザードは武神鎧武の末路を見届ける。

「フン」

 ブライもまた、穴から武神鎧武の姿を覗き込む。

「あの攻撃を連続で食らったんだ。もう生きてはいまい」

 ブライはそう言って、門に足を踏み入れようとする。
 だが、その時。

「っ!」

 ブライが飛びのくとともに、門より巨大な物体が天へ伸びる。
 巨大な緑を無数の枝に敷き詰めた、大きな木。
 それは大木という範疇を越え、神樹___否、御神木とも呼ぶべき存在だった。

「なっ!?」
「まだ終わらぬ……! 何も終わらぬぞ!」

 御神木から聞こえてくる、武神鎧武の呪い声。それに合わせて、エレキギターをかき鳴らすような音が響いてくる。

『ブラッドオレンジアームズ 邪の道 オンザロード』

 その音声とともに、伸びてきた枝から花が咲いた。まるで蓮の花を思わせるそれ。だが、普通の植物との大きな違いとして、その中心は雄しべや雌しべではなく、武神鎧武の上半身んが生えていた。

「な、なんだアレ!?」

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