スーパーロボット大戦OGs
0039話
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「あの時の用事というのがアギュイエウスについてだったんだけど、あくまでも可能性の話としてアギュイエウスには通常の転移だけではなく次元転移の可能性も考えられる、というものだったのよ」
「次元転移?」
不思議そうなヴィンデルを横目に、既に知っている俺は口を開く。
「つまり、平行世界。パラレルワールド、か?」
「馬鹿な、そんな事が」
「いえ、アクセルが正解よ」
驚くヴィンデルに、レモンの言葉が被せられる。
「となると、ヘリオスは平行世界に転移したのか?」
「あるいは、平行世界に到達できずに次元の狭間に呑まれたか」
「その可能性もあるのか。……レモン、アギュイエウスの開発は今回の失敗で中止されると思うか?」
「いえ、それは無いでしょうね。インスペクターの転移による奇襲攻撃が行われたという事実がある以上、対抗手段は必要と考えると思うわ。ただ、アギュイエウスをそのまま開発という事にはならないでしょうね。恐らくより安全性を高めた装置を開発すると思うわ」
「そうか。なら悪いがまだあっちとの繋がりを保っておいてくれ。転移装置自体は非常に興味深い」
「まぁ、いいけど。でも言った通り、開発規模は縮小される可能性が高いのよ? そうなったら私が関われる可能性が少なくなる可能性があるわ」
「その辺は私が手を回しておく。テスラ研としても優秀な科学者の協力はあった方がいいだろう」
なるほど、これでシャドウミラーがリュケイオスを手に入れる事が出来る可能性が高まったな。
俺としても、大歓迎だ。
原作ではシャドウミラーがこちらからあちらの世界に転移した後に時限爆弾でリュケイオスを破壊したらしいが、幸い俺には空間倉庫がある。もしかしたらリュケイオスごとあっちの世界に持って行く事が可能かもしれない。
もっとも、リュケイオスの事は俺だけの秘密にしておくべきだろうが。
「さて、アギュイエウスについてはこれでいいな。本来なら実験が成功してくれていれば良かったのだが」
ヴィンデルの言葉でアギュイエウスの話題については終了し、これからの事を相談する。
と、部屋にある時計を見てみるといつの間にか年が明けているのに気が付いた。
「2人とも、新年だ」
「あら。そういえば」
「ふむ」
俺の言葉で、その事に気が付いた2人だった。
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